22/7 天城サリー&河瀬詩&倉岡水巴&帆風千春&宮瀬玲奈&高辻麗に聞く、リーダー卒業を控えたグループの現在地

22/7に聞く、グループの現在地

「雷鳴のDelay」はダンスのテーマが「戦隊もの」(天城)

ーー「好きと言ったのは嘘だ」は今回のシングルの中では一番爽やかで甘酸っぱい曲です。

河瀬:今回のシングルで個人的に一番好きです。すごく情景が思い浮かぶというか、こういう感じで帰り道を歩いてるんだね、って中学生の息子を見守るお母さんのような気持ちになって(笑)。振付もハートのポーズを作ったり可愛らしいところが多くて、自然と笑顔になれる曲です。

高辻:この曲が来たときに、〈好きといったのは嘘だ なぜか口が勝手に動いただけ〉っていう歌詞を見て、ちはるんと「私たちの話じゃん」って話をしました。

帆風:え、したっけ?(笑)

高辻:したよー(笑)。帰りの電車の中とかでスマホを見ていて、推しの尊いイラストとかが流れてきたときに、「あ、好きっ」みたいに言っちゃうことって、オタクの人は結構あると思うんですよ(笑)。それで、周りの人たちに「え?」って反応されて、「いや、なぜか口が勝手に動いただけ……」って(笑)。

ーーオタク特有のムーブの話ですね。

帆風:本来の歌詞とはちょっとまた違う視点の話なんですけど。それもまた青春なんだなって、この曲に励まされる(笑)。

高辻:「オタ活って素敵」っていう、そういう解釈もあります(笑)。

ーー今回のシングルでは「ナナオン」内のイベントでメンバーが紅組・白組に分かれて担当した楽曲も収録されています。

天城:これは高辻麗ちゃんが(笑)。

ーー高辻さんコンセプトを?

高辻:私、すごいオタクなので、一人一人の推せるポイントを組み込んでいって、「最強の軍団作りてえ!」みたいな気持ちがあって(笑)。まず紅組と白組に分けてから、曲のテイストや雰囲気について意見を出させてもらいました。

ーー今回はお話をうかがっている皆さんは紅組に振り分けられていますが、紅組「雷鳴のDelay」はどのように作っていきましたか?

高辻:紅組はパンクゴシックがテーマだったので、今までにないゴリゴリなロック系の曲にしてくださいとお願いしました。チーム分けでは、ロックナンバーも歌いこなしてくれるだろうと、ちはるんやみずはん(倉岡)に入ってもらって。それに桜ちゃん(天城が声を演じるキャラクター・藤間桜)のパンクゴシックも見たいし、意外性のある人に入ってもらいたいので、普段は可愛い系のイメージがある(河瀬)詩ちゃんとれいにゃん(宮瀬)にお願いしたりと、いろんな要素を加味して決めました。

河瀬:マネージャーさんから見ても意外性があったみたいで、「河瀬がこの曲やってるの、面白いね」って言われて(笑)。ちょっとやばいくらいに曲の中に入り込んで、目力を強くしていったほうがいいよって言われたので、この曲に参加するからには、普段とは違う雰囲気を出せるようにしたいなと思っています。

宮瀬:めちゃめちゃ歌も上手くてかっこいいメンバーたちの中でこの曲をやっていて、すごく刺激になります。私が演じる立川絢香ちゃんというキャラクターは、セクシーな曲や強めの曲に入ることが多いんです。そういう自分自身にはなかった引き出しを、絢香ちゃんと一緒に開けることができたらと思っています。

ーー「雷鳴のDelay」はどんなパフォーマンスになりそうでしょうか。

天城:ダンスのテーマが「戦隊もの」なんですよ。みんなで何かに立ち向かっている力強さ、かっこよさを見せられたらいいですね。ヒーローポーズとかもあって、動きのキレとかも一人一人すごく気にしてますし。ユニット曲はソロパートも多いから、一人一人が輝いているところにぜひ注目していただきたいです。もし戦隊ものだったら、誰が何色なのかなって思い描いていただいて(笑)

「ナナオン」の中では可愛い絢香ちゃんをやらせていただいている(宮瀬)

ーー対する白組の曲「キウイの主張」の印象はいかがですか?

帆風:とにかく可愛いくて、たとえば女の子たちの日常を描いたようなアニメのエンディングで流れてそうだなと思って。Aメロなんかも、メロディをガッツリ歌うというより、喋るというか言葉を置いていく感じで、それぞれの声の個性も聞けてめちゃめちゃ楽しい。(涼花)萌ちゃんが演じる神木みかみちゃんのラップがたまらなくて。萌ちゃんワールドに引き込んでくれる。聴いてるとちょっと馬鹿になっちゃうくらい(笑)、可愛い曲だなと思いました。

天城:私、この曲が好きすぎて白組の振り入れに勝手に居座って振りを覚えたので、チャンスがあればどこかで勝手にステージ立ちたい(笑)。曲調的にも大好きで、朝起きてメイクしながら今日はもう究極に可愛い女の子になるぞ!って時に、ずっと聴いていたいですね。

ーー対照的な2曲ですが、いずれも個性の強い作品です。

高辻:ナナニジらしさを残しつつ、意外性のある曲をギリギリまで攻めて、どこまで新しい世界に踏み込めるかというところを、私も強くお願いさせていただきました。これからのナナニジのバリエーションが増えたと思いますし、いろいろな可能性のある曲を今後も歌えるようになりたいと思っています。

ーー今回のシングルは全体に、作品の振り幅が広いですよね。

天城:特に「ナナオン」以降、キャラクターの強い曲が増えました。ユニット曲も「ナナオン」が始まってからのことなので、ゲームのおかげもあって新たなナナニジがどんどん見えていくのは楽しみです。

ーー「ナナオン」ではカバー曲も多いですが、それらのレコーディングで受ける刺激はありますか?

帆風:すごく、あります。原曲の雰囲気や歌い方を一つ一つ本当に細かく確認するので、自分が変に癖を入れて歌うと、その場ですぐに矯正されていく。でも、そうやって無意識で自分の癖になってしまってるところを意識して変えていけるようなれば、すごく強みになるじゃないですか。逆にその経験をナナニジの曲にどう反映させられるかもすごく考えましたし、今回のシングルでは「ナナオン」で培ったものを全部入れ込もうという気持ちでした。

天城:私が演じる藤間桜ちゃんはふわふわした声なんですけど、「ナナオン」で原曲をリスペクトしながら歌う中で、常にいつもの桜ちゃんの雰囲気で歌っていたらもったいないということになって。スタッフの方々と話し合った結果、日本語と英語両方を喋るときに声が高くなったり低くなったりする桜ちゃんの特徴を踏まえて、歌によって声色を変えられる子にしようということになったんです。「ナナオン」で新しく曲が実装されると、「今回、桜ちゃん声低くない?」「今回は高いね」って反応があるんですけど、結構スタッフさんと話し合った結果なんです。

宮瀬:今の話を聞いてなるほどなと思ったんですけど、私の場合はさりたん(天城)と真逆なんです。絢香ちゃんがもらう曲ってセクシーな曲や強めの曲が多いんですけど、「ナナオン」ではふわふわした曲を歌わせてもらうことが多いんですよね。ディレクションも、「セクシーじゃなくて、可愛い方に振って」というものが多くて。「ナナオン」の中では結構、可愛い絢香ちゃんの方でやらせていただいてます(笑)。

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