BALLISTIK BOYZ「Animal」とSexy Zone「RIGHT NEXT TO YOU」、ファンベース超えて届いた理由 サウンドを徹底解説

 現在、2つのダンスボーカルグループの楽曲が、元来のファンベースを超えて日本の音楽ファンの間で話題となっている。一つはBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE(以下、BALLISTIK BOYZ)の「Animal」、そしてもう一つはSexy Zoneの「RIGHT NEXT TO YOU」だ。

世界基準の最新式R&Bポップスを軽やかに歌い上げたBALLISTIK BOYZ

 まず、BALLISTIK BOYZの「Animal」は、現在の海外ポップスにおけるメインストリームの楽曲と比較しても全く遜色ないほど、極めて質の高いR&Bナンバーとして大きな注目を集めている。

BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE / 「Animal」Music Video

 アリアナ・グランデ「positions」やジャスティン・ビーバー「Intentions ft. Quavo」を筆頭に、現在のポップシーンではトラップビートを軸に、シンセサイザーの音色を配置した音数の少ないソリッドなR&Bが人気となっている。その背景には、しっかり踊れる上に、(特にイヤホンなどの視聴環境において)音自体の魅力を強く堪能することが出来るという魅力がある。耳元で弾けるような音色と、鼓膜に触れるようなボーカルの歌声が織りなすサウンドスケープにはある種のASMR的な気持ち良さがあるのだ。

Ariana Grande – positions (official video)
Justin Bieber – Intentions ft. Quavo (Official Video)
『Animal』
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE『Animal』

 跳ねるような質感を持つ特徴的なシンセサイザーの音色とトラップビートが印象的な「Animal」は、まさにそのようなソリッドなR&Bナンバーとなっている。このような楽曲はボーカルの比重が大きく力量が相当に問われる上、日本語の響き自体が大きな障壁となるはずなのだが、色気とフロウを保った上で的確にトラックと絡み合う見事なボーカルにただただ魅了されてしまう。LDHの本領発揮とも言える「英語詞+英語の発音に近付けた日本語歌詞」も素晴らしい仕上がりで、サビ後の〈思うままに~〉のフレーズは特に響きが気持ち良く、この楽曲の中毒性をグッと引き上げている。

 本楽曲の気持ち良さをさらに高めているのが、グループであることを活かした様々な声色が交差するボーカルのパート構築だ。特に終盤における、美しいファルセットと、力強く歌い上げられるメインのメロディと、囁くようなコーラスワークと合いの手が重なっていき〈思うままに~〉のフレーズへと繋がっていく怒涛の展開はまさに限界まで本能を刺激するような仕上がりである。単に海外のトレンドを模倣するだけではない、彼らだからこそ出来る取り組みが本楽曲の魅力をさらに引き上げているのだ。

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