SixTONES 松村北斗をなぜ追いかけたくなるのか 様々な側面みせるミステリアスな魅力

様々なカルチャーに触れて血肉となった表現力

 さて、デビュー前にジェシーや田中樹と出演した映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』(2016年公開)で取材をしたときのこと。監督が松村について、芝居が好きなんじゃないかと語ったことを受けて、TEAM NACSの舞台をはじめとした様々な舞台を観劇していること、映画はジャンルを問わず鑑賞ていることも明かした(当時はフランス映画もよく観ていたという)。さらにジェシーからはいつも読書をしているというエピソードも。

 現在放送中のドラマ『レッドアイズ  監視捜査班』(日本テレビ系)にも出演中の松村。亀梨和也演じる伏見響介の相棒で、天才ハッカーの小牧要を演じている。『バニラボーイ』でも天才高校生役を演じており、冷静沈着、頭脳明晰な役が良く似合う。映画『ライアー×ライアー』はラブコメディとあって、これまでとは違った表情をみられそうだ。

 映画やドラマでの活躍ぶり、雑誌の表紙やグラビアでみせる表情は、たくさんの作品に触れて積み上げてきたものが血肉となり実を結んだのではないか。

 一見、クールな印象を受ける松村だが、その見た目からは想像がつかない、ユーモアに溢れる一面、時には情熱をのぞかせる。ジャニーズJr.最後のライブ『TrackONE -IMPACT-』でも、松村の熱を感じるシーンがいくつもある。「JAPONICA STYLE」では曲間に「今日はたっくさん声出させてやるよ!」とセクシーな一言を放ったり(これにはものすごい悲鳴があがった)、終盤にはメンバーを想う熱いメッセージをストレートに伝えたり。掴めそうで掴めない、どこかミステリアスなところも彼の魅力の一つだろう。

 2月4日には今秋放送予定のNHK連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』(NHK総合ほか)への出演が発表されるなど、また一つ嬉しい知らせが舞い込んだ。歓喜の連続……大渋滞を引き起こしそうなレベルだが、こんな幸せな忙しさならば大歓迎だ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる