乃木坂46 梅澤美波&清宮レイ&田村真佑に聞く、次世代担うメンバーとしての覚悟「遠慮しがちな時代はもう終わった」

乃木坂46梅澤&清宮&田村インタビュー

私たちの歌い方次第で曲の印象も変わるのかな(梅澤)

ーーここからは、26枚目のシングル『僕は僕を好きになる』についてお聞きします。最初にこの曲に触れたときの印象は覚えていますか?

清宮:私、イントロがすごく好きで。

梅澤:わかる。私もめちゃめちゃ好き!

田村:私も大好き!

清宮:でも、歌番組ではテレビサイズになっちゃうんです。あれが本当に……。

梅澤:そうなの! 「ここが良いのに!」って(笑)。久保とも「うわっ、イントロ短くなってる!」と話していたんですよ。歌詞がない部分ですけど、曲の世界観的にはすごく大事なポイントな気がしたから。

清宮:偏っている意見だと思うんですけど、私はどの曲も最初にイントロで引き込まれることが多くて。この曲もまさにそういう1曲で、振り付け含めてぜひ楽しんでほしいですね。

梅澤:歌詞を最初に読んだときはすごく衝撃的で。嫌いな人の名前を書く行為に対して、この主人公は相当追い込まれているなと感じたし、と同時にすごく優しくて強い人なんだとも思ったんですよ。嫌いな人の名前を書いたと言っているけど、そこに自分の名前も書くんだろうなとかいろいろ連想していったら、すごくグッとくるものもあって。かつ綺麗な言葉だけじゃないので、私たちの歌い方次第で曲の印象も変わるのかなとも思ったんです。私自身、この曲やこの歌詞は今の自分自身に刺さるものが多いですし、いろんな人の心を救えるような歌詞だとも思ったので、大事に歌わなくちゃいけないなと、作っていく段階でより感じました。

田村:ネガティブな言葉ばかりかと思ったら、サビでは〈生きにくくしてる張本人は僕だ〉とか〈今の場所 受け入れればいい そんなに嫌な人はいない〉とか自分のこともちゃんと理解しているのも伝わってくるし。そういうところに共感する人もたくさんいるんだろうなと感じます。

清宮:実は私、最初は表現がすごく難しい曲だなと思って。「どうしたらいいんだろう?」とずっと悩んでいたんですけど、2回目の歌番組(12月2日放送のフジテレビ系『2020 FNS歌謡祭』)のときに新しい扉が開いた気がして、この曲をすごく楽しめたんですよ。ずっと自分をこの歌詞の中に入れて考えていたところを、誰かに向けて歌ってみようかなと思えたときに、自分の中でこの曲を前向きに捉えることができて。ずっとズーンと暗いなと思っていた曲が、実はすごく聴き手を励ます内容だと気づけたことで、やっと自分のものにできたと思えました。そのときの自分の精神状態や環境で感じ方が変わってくると思うので、いっぱい聴いてほしいです。

「この曲のセンターが山下さんでよかった」(田村)

田村真佑
田村真佑

ーーその曲でセンターに立つのが3期生の山下さん。シングル表題曲ではこれが初のセンターとなりますが、皆さんから見た山下さんってどういう方ですか?

梅澤:最近の山下を見ていると以前とは変わってきたことを感じていたし、それこそ個人仕事が増えたことできっと自信も付いてきたんだろうなと思っていたから、なんとなく「次のセンター、もしかしたら……」と思っていたんです。だから、センターに選ばれたときも特に驚きもありませんでした。この曲も山下にぴったりですしね。山下は手助けとかしなくても何でもひとりでもできちゃう子だけど、意外と不器用なところもあるし、すごく人間味のある子。何より、顔にすごい華があるんです(笑)。

清宮:わかります(笑)。寄りが強いんです。

梅澤:目力がすごいあるから、人をパッと惹きつけられる。それこそ、乃木坂46をあまり知らない人が歌番組で、今までと違う顔ぶれが前に並んでいるのを観たときに、「この子たち、乃木坂46なんだ」と思うわけじゃないですか。そこから、今まであまり興味がなかった人たちにもこれをきっかけに好きになってもらえるんじゃないかなとも思うので、そこはなんの心配もなく信頼しています。山下は自分から助けを求めてくることはないかもしれないんですけど、この期間は隣で支えられたらいいなと思いますし、いろいろ背負うものはあると思うけど、たくさん笑っていてほしいなって。それが一番かな(笑)。

田村真佑

ーー後輩のおふたりから見た山下さんはどうでしょう?

田村:山下さんは表情が豊かな方だなと思っていて。今回の楽曲は切ない表情から最後は笑顔になるところとか、感情の揺れ動きを表現することが重要になってくるので、山下さんにぴったりだなと思うんです。やっぱり山下さんはすごく笑顔が素敵なので、そういう姿を目にするたびに「この曲のセンターが山下さんでよかった」というのは、歌番組でパフォーマンスするたびに思います。

清宮:なんでもこなせるし、一つひとつのお仕事においても周りの想像以上のことをいつもやるし、本当にプロだなって思いますね。『ノギザカスキッツ ACT2』(日本テレビ系)では山下さん含め、3期生の皆さんすごいなって思うことが多くて。梅澤さんもそうなんですけど、初めて3期生さんと『スキッツ』の収録をしたときに、あまりにすごすぎて「私、ダメだ」と落ち込んでしまって、皆さんがトーク収録している裏で号泣していたんです(苦笑)。

梅澤:えーっ!?

清宮:3期生の皆さんがあまりにすごすぎて。それを近くで観られるというのもすごく恵まれているし、中でも山下さんはファンの人が思っている以上にすごい方なので、そのすごさをもっと見せつけてほしいです!

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる