SixTONES 京本大我&髙地優吾、ラジオで明かされる思い出話 楽曲エピソードから伝わる“歌に込められた愛情”

史上最“叫”キラーチューン「ST」は虫取り曲!?

 そして、アルバム『1ST』のリード曲でもある「ST」に話題が移ると、「史上最“叫”」というフレーズがついているだけに、MVでは実際に叫びまくって撮影したと振り返る。その叫びにも個性があり「やっぱり6人バラバラなんだ」と思う一方で、「バラバラなのに1つにまとまっている」とエモーショナルなフレーズも飛び出す。

SixTONES - ST (Music Video) [YouTube Ver.] (from Album “1ST”)

 だが、そんなグッとくる話題のあとで、京本のある動作についての話題で盛り上がる。以前、YouTubeの公式チャンネルで、メンバー6人でMV鑑賞会の動画を公開していたのだが、そこで京本が「虫取って 見せつけるみたく カッコつけ」という謎川柳を披露していたのだ。

SixTONES-"ST" MV preview-「MV初鑑賞会」

 「手を握っていて、小指から順番にパーにしていくさまがあるんですけど……自分的に一番印象に残ったので、これを言えばみんな刺さるなと思った」という京本。だが、動画内では誰も賛同してもらえないどころか、「虫」という言葉で混乱させてしまったとも。そんな京本に、髙地が「あれなのかな、両手でホタルをホワッて見せるときみたいな?」と歩み寄ってみせるのだが、「いや、違うんですよ」と、まさかのNOを突き返す京本。これには髙地も「違うんかい!」と突っ込まずにはいられない。

 どうやら、京本のイメージでは虫が苦手な彼女から「取って」と頼まれて、パッと捕まえて「これだろ?」とキザな感じのイメージというのだが、やはりそれのカッコよさはなかなか伝わらない。しかも、この問題シーンは2番なので、YouTubeにアップされているショートバージョンのMVでは見られないというのも、実にニクい。この虫取りモーションの話題で、「ST」のフルバージョンMVを見なくてはと思わされた人も少なくないはずだ。

 他にも、ジャニーズJr.時代にジャニー喜多川氏から初めてもらったというオリジナル楽曲「この星のHIKARI」を始め、「BE CRAZY」「"Laugh" In the LIFE」「Rollin'」……と、各曲との出会い、収録時の思い出、ステージで披露しているときの気持ちなど、2人の話は尽きることがない。それだけ1曲1曲の楽曲に愛情がある証拠だ。

 想いがのった歌は、理屈抜きに聴く人の心を打つ。歌に込められた愛情がきっと強さに変わるはず。今SixTONESに勢いがあるのは、ビジュアルや内面的魅力に溢れているのはもちろんのこと、バラバラの個性が集まって一つの想いを歌い上げているからかもしれない。まだ1stアルバムというのが、追いかけがいのあるタイミングでもある。エネルギーの発散場所がなかなか見つからない2021年の幕開けに、『1ST』を通じてSixTONESの不屈の反骨精神にぜひ触れてほしい。

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