BTS、SEVENTEEN、JO1、Snow Man……2020年存在感増したダンスボーカルグループ 4組をピックアップ

JO1『The STAR』(通常盤)
JO1『The STAR』(通常盤)

 2019年12月にサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』をきっかけに結成され、2020年3月にシングル『PROTOSTAR』でメジャーデビューを果たしたJO1は、“国民プロデューサー(視聴者)”によるメンバーの選出、現行の海外のポップミュージックを強く意識した音楽性、フィジカルの強さを活かしたパフォーマンスなど、K-POPのメソッドを活かした日本発の“グローバル男性アイドルグループ”だ。その最初の集大成が1stアルバム『The STAR』。煌びやかなエレクトロサウンドと切ないメロディとともに“気持ち一緒にいれば、完璧な夢になる”と語り掛ける「Shine A Light」、オルタナR&B、トラップの要素を織り交ぜたトラックのなかでエキゾチックな高揚感に溢れたボーカルが響く「無限大(INFINITY)」など独特のハイブリッド感覚に溢れた楽曲からは、世界で勝負できるポテンシャルの高さを感じ取れる。

JO1 l『無限大(INFINITY)』MV

 2020年1月にリリースした1stシングル『D.D. / Imitation Rain』(Snow Man vs SixTONES)がミリオンセールスを記録、SixTONESとともにいきなり音楽シーンのど真ん中に登場したSnow Man。10月に発表されたシングル『KISSIN’ MY LIPS / Stories』は、このグループの音楽的な多様性を実感できる作品だった。K-POP系の楽曲にも携わるクリエイターが参加した「KISSIN’ MY LIPS」は、無機質なシンセベースと生々しいアコースティックギターを軸にしたダンスナンバー。そして「Stories」は90’sのミクスチャーロックにも通じるデジロックの進化型。まったく方向が違う楽曲をコンパイルしているのは、メンバーの高い表現力と幅広いサウンドに適応できるセンスだ。2021年1月リリースの新曲「Grandeur」はラテン濃度高めの情熱的な楽曲。来年もさらなる進化が期待できそうだ。

Snow Man「KISSIN’ MY LIPS」MV(YouTube ver.)

※記事初出時、一部表記に誤りがございました。訂正し、お詫び申し上げます。

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

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