GENERATIONS『LIVE×ONLINE BEYOND THE BORDER』で溢れたパフォーマンスへの想い 一夜限りのDEEP SQUADとの共演も

GENERATIONS、パフォーマンスに溢れた想い

 ライブも終盤へとさしかかると、これまでのオーケストラバージョンから離れて、メンディーのラップから始まる「Hard Knock Days」「AGEHA」「Make It Real」とアップテンポの楽曲が続く。「DREAMERS」では、メンバー同士がアイコンタクトを取って笑い合うなど、仲睦まじい姿を見せながらパフォーマンス。楽曲の最後には、GENERATIONSからファンへ、メッセージが贈られた。再びオーケストラバージョンに戻ってパフォーマンスした「少年」では、片寄がピアノを演奏し、オンラインで学生がコーラスに参加。冠番組『GENERATIONS高校TV』(ABEMA)を持つ彼ららしい演出に仕上げ、ライブ本編が終了した。

 今月発表された2021年2月10日発売シングル「雨のち晴れ」をアンコール1曲目に初披露し、傘を使ったパフォーマンスを盛り込みタイトルをそのまま表現。サプライズとも言えるパフォーマンスに、ファンからは驚きと「いい曲」「爽やか」「リリースが待ち遠しい」など絶賛するコメントが多く寄せられた。そして数原が「僕たちのたくさんの想いとともにこの曲を贈ります!」と言って、EXILE「時の描片 ~トキノカケラ~」を披露。これまでのGENERATIONSのさまざまな写真が飾られる通路を歌いながら歩き、ステージへ戻るとバースデーケーキが用意されていた。ライブ翌日の12月28日が数原の28歳の誕生日ということで、メンバーがサプライズでお祝い。曲中に突然のサプライズを用意された数原は「歌いづらいよ~!」と嘆きつつも笑みをこぼしながら〈踏みしめる時の描片を〉という歌詞を〈踏みしめるGENEとの時間を〉に変えて歌った。佐野と数原がロケで訪れた店で、渋々買うのを諦めていたというヴィンテージのデニムパンツがメンバーからのプレゼントとして贈られ、これまでパフォーマンスで見せていたカッコいい姿から一変、素に戻って仲良く盛り上がる姿を見せてくれた。

 MCで、白濱は4回目となる『LIVE×ONLINE』について、2日後には自身が所属するEXILEでのライブが控えていることもあり「本当に大変だった」と、振り返った。「みんなに支えられながら......」と話し始めたところで突然涙を見せ、「何も言うことがない!」と、涙をぬぐい話し終えると、メンバーを驚かせていた。

 佐野は「生き方を考えるようになって、普通にダンスだけをやっていたら食っていけなかった」と、新型コロナウイルスの影響を受けて、自身がGENERATIONSとしてLDHに所属していることで生かされているのだと実感したと吐露。「LDHの生き方が好きで(この世界に)入った人間だから、その生き方を自分に投影して踊ることが、ダンサーとアーティストの違いだと思っています。だから、毎回『明日死んでもいい』と思って踊っています。皆さんにも死ぬ気で楽しんでほしいなと思いながら、みんなで切磋琢磨しながらいろいろなステージを作り上げています。今回のライブも本当に挑戦でしたが、リハーサルしていても家で練習していても、自分がステージに立っていることを思い浮かべながら踊るし、自分のダンスに対する向き合い方に嘘はないし、EXILEから学んだから自信を持ってステージに立って(パフォーマンスを)お届けできているんだな、と今年1年を通して改めて感じました。来年、“RISING TO THE WORLD”というテーマを掲げて、先輩から若手まで総出で盛り上げさせていただくんですけど、ただのお祭りじゃなくて自分たちアーティストは、皆さんに心から元気になってもらいたいと思って、毎日、自分の身を削りながら皆さんにエンタテインメントを届けています。だから、心から今回のライブも楽しんで欲しいですし、来年のツアーやEXILE TRIBEの動向をこれからも見守っていただきたいし、全力で楽しんでいただきたいです! みんなの熱量が本当にハンパないので期待して待っていてください!」と、熱く想いを語った。

 小森は、年末にさしかかり、今年を振り返っていたそうで「ポジティブなことだけじゃなかったです。すごくネガティブな気持ちも多かったです。辛かった、不安だった気持ちもあるし、焦っていた自分も心の中にはいました」と、明かした。「2020年って、みんなで“一歩止まれ”という状態になった時に、周りを見渡すとGENERATIONSがいて。ひとりじゃなかったんだな」と、改めてメンバーのありがたみを感じたという。また、今年10月から『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のレギュラーに抜擢され、ラジオやABEMAでもレギュラー出演するなど、個人での活動の現場で「周りの人に“GENERATIONS”という言葉はずっと言われていましたし、グループのみんながいたから自分がここにいるんだな、と一歩(グループから)離れて感じることがすごく大きくありました」とも語った。

 関口は「皆さん、盛り上がっていますかー!」と声を上げ、「自分たちにとってものすごく新しい挑戦でしたし、こういうふうに毎回『LIVE×ONLINE』を通して挑戦させていただいて、成長させていただけているなと感じています。リハーサルを進めていく中でメンバー一人一人のアイデアやみんなの想いが一つになってライブを迎えることができて、ものすごく嬉しく思っています」と、ライブを振り返った。続けて「コロナ禍で“当たり前”だった生活が、また新しい“当たり前”になって今までとは違う生活がありますけど、そんな想いを『You & I』の後のラップコーナーでやらせていただきました。ウサギとカメの話を歌詞にしているんですけど、ライブを見ている皆さんの中には悩んでいる人がいるかもしれませんが、自分のペースでいいと思います。コツコツとやっていれば絶対に良いことがあります。前を向いて一緒に頑張っていきたいなと心から思っていますし、これからもその背中を押し続けられるような存在になりたいと思っています。ライブは残りわずかですが、最後まで楽しんでいきましょう!」と、笑顔でコメントを締めくくった。

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