BTS J-HOPE、“希望”をこめて届ける歌 メンバーやARMYからの愛をパフォーマンスに昇華させるムードメーカー

 改めて、J-HOPEを目で追いながら「Dynamite」のパフォーマンスを見てほしい。首、肩、腕、足……と、動かしたいところと止めたいところを明確に分けられる身体能力の高さに驚かされるはずだ。そして、カメラが他のメンバーにフォーカスしているときにも、常に笑顔を絶やすことなく踊っていることがわかる。この仲間と、この楽曲を、歌い、踊ることができる喜び。それを全身から感じ取ることができる。その溢れんばかりの幸せが、見ている人の希望になる。こんなにも生き生きと表現できる人がいる世界に生きているのだ、という希望に……。

 先程は、“ボーカルからラッパーへと転身した“とサラッと書いてしまったが、そこにはJ-HOPEの並々ならぬ努力があったことは想像に難くない。音楽授賞式『2018 Mnet Asian Music Awards(MAMA)in HONG KONG』で、大賞の「Artist of the Year」に選ばれたとき、受賞スピーチでいつも笑顔なJ-HOPEがくしゃくしゃになって涙を流していたのを思い出す。

「本当にたくさん苦労しましたし、みなさんからたくさんの愛をもらったので、絶対にお返ししたいと思っていました」

 その言葉からわかるのは、J-HOPE自身の希望はARMYの愛であるということだった。いつもムードメーカーとなってメンバーを笑わせ、バラエティではくるくると変わる表情で楽しませてくれるJ-HOPE。彼がいるから、どんなに厳しい状況においても、BTSは前向きに努力を続けられたに違いない。メンバーやARMYからの愛をまっすぐに受け止め、そのエネルギーをパフォーマンスへと昇華させ、大きな希望を見せてくれる。そんなJ-HOPEがいるBTSが、このパンドラの箱に満ちた世界から求められないわけがないのだ。

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