ジャニーズWEST 重岡大毅、魅力あふれるラジオのソロトーク グループの象徴ともいえる“温かく前向きな生き様”

「やってんなー」

 2020年のジャニーズWEST内での流行語を聞かれた重岡は「やってんなー」を挙げていた。これはある種のツッコミ言葉で、そう言うことでちょっとはみ出してしまった言動も笑いに変えることができる。これがよく聞こえてくるということは、それだけ重岡も「やってる」のだろう。実際に、この4週のソロトークでもその片鱗が見えて微笑ましいかぎりだった。初回のオープニングから「チューーー……ッパ!」と何やら吸い込む音が聞こえ「アイスコーヒー飲んでる。ごめんなさいね、すみません!」と謝罪。こっそりとノドを潤すのではなく思いっきり味わっていくスタイルの重岡に笑うしかない。

 他にも、最近スタートした『中華名菜』のCM裏話として、中華鍋の取っ手について話し始めたにも関わらず「忘れた!」とケラケラ笑う。魚が食べたいと言いながら「やらんけどな!」と話の風呂敷をしまい、歯ブラシの持ち方について説明しようと頑張るのだが「わかって!」とあえなく降参してしまう。ほかにも縄跳びをしながら右足をグネってしまった話や、末端冷え性で厚めの靴下を愛用している話など、カッコつかない面も話していく。

 そのスタンスに「ジャニーズアイドルグループのセンターらしくないセンター」と言われたこともあった。だが、それこそが重岡ならではの魅力を築いたと言っても過言ではない。「やってんなー」と笑えることは、それだけ愛されている証でもある。恥ずかしい失敗をしても、思い通りにいかなくて悔しい思いをしたとしても、お互いに「やってんなー」と受け入れられること。それを中心にいる重岡自身が率先して見せていくことで、いつも温かく前向きなジャニーズWESTというグループ人格を形成し続けているのではないだろうか。

 自分を飾り立てず周囲へのラブとリスペクトに満ちた、重岡の生き方を取り入れることができたら、「週刊うまくいく曜日」の歌詞にある通り「明日からきっと素晴らしく笑える気がする」。「必ず 光が射すよ」と歌ってくれるこの曲を、2021年のテーマソングにして、笑顔のリレーをつないでいこうではないか。

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