NiziU、バラエティでも際立つグループ内のバランスの良さ 『We NiziU!TV』へ寄せる期待

 一方で、NiziUの末っ子らしい愛らしさが垣間見えたのがNINA。聡明でしっかり者だからこそ最年少メンバーだということをつい忘れがちだが、意外と甘えん坊な一面がある。「しゃべプロ」でも合否を出される前に自らキューブをもらいにいき、芸人たちを強制的に納得させたが、そのギャップの可愛らしさに心奪われた方も多いのではないだろうか。また、AYAKAも“ふわふわビューティ”というキャッチフレーズが物語るように、癒やしのオーラを放つ。おっとりとしているが、『Nizi Project』東京合宿のスター性評価で披露した“ちょっと変わったテニス講座”がJ.Y. Parkを驚かせたように、不思議な魅力がある。トークコーナーで潔癖症な性格が明らかになったものの、まだ謎に包まれている部分も多いので、『We NiziU!TV』でAYAKAの人柄がさらに深掘りされるのが楽しみだ。

 そして、年長組のRIOとMAYAはやはり居るだけで安心感がある。ネタを披露する年下メンバーの姿を見守る表情がとても優しい。MAKOがNiziUを引っ張る“父親”なら、二人はどしっと構えた“母親”のような存在といえるだろうか。また、MAYAが「しゃべプロ」で芸を披露する前に紹介した「MAYAがいつも私の好きな卵焼きを作ってくれる」というエピソードから宿舎で暮らすNiziUの日常も垣間見れる。

 メンバーが発表されてから約半年という短い時間の中で、多彩な表情で多くのファンを獲得してきたNiziU。『しゃべくり007』では、改めてNiziUのバランスの良さが際立った。また『We NiziU!~We need U!~』ではメンバーの視点から一人ひとりの魅力が明らかとなったが、今度は番組ナビゲーターを務めるアナウンサーの森圭介や、指原莉乃、そしてゲストの芸人たちが引き出す彼女たちの新たな一面に期待したい。初のロケにも挑戦するとのことなので、メンバーの立ち回りにも注目だ。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter:@bonoborico

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