日向坂46 丹生明里が築いたアイドルスタイルとは? 『なぎスケ!』『有吉ぃぃeeeee!』……ソロでの活躍目立つ理由

 グループの活動としては2ndシングル『ドレミソラシド』で初のフロント入りを果たし、最前列で満面の笑顔で高難度のダンスをパフォーマンスする姿は“ハッピーオーラ”を十分に体現していたことが印象的。『ひなあい』でも人一倍大きなリアクションを取り、個性的な声色を武器に番組を盛り上げている。特に宮崎ロケが行われた際に、「宮崎県の定番グルメで揚げた鶏肉にタルタルソースをかけた料理は何?」という問題で、堂々と「タルタルチキン!」と叫んだ場面は、これまでの『ひなあい』“お笑い名シーン”の一つだと言えるのではないだろうか。

日向坂46 『ドレミソラシド』

 以前、『ひなあい』の「第2.5回企画プレゼン大会」企画の中で、渡邉美穂が丹生を「天然(生まれながらにかわいくなってしまう人)のぶりっ子」だと指摘していたが、まさに丹生の魅力はその“天然さ”にあるように思う。日向坂46の中でも誰にも似ていない唯一無二の存在感を放ち、いつでもニコニコと仕事に取り組んでいる姿は、見ているだけで人を幸せにする。〈君は君らしく生きて行く自由があるんだ〉という歌詞に人生観を変えられ、アイドルの世界に飛び込んだ丹生だが、まさに彼女らしいスタイルでアイドル人生を突き進んでいるように映る。

 そんな丹生は現在19歳。いったい、何歳まで“丹生ちゃん”という愛称で親しまれるのだろうかーー。

 そんなことを考えてみたが、10年先も20年先も丹生ちゃんは丹生ちゃんのまま、例えアイドルを引退したとしても笑顔で人々に元気を与え続ける人だと思えた。日向坂46の活動を通じ、丹生の成長はしっかりと伝わっているが、心の内側にある太い幹は変わっていないように感じる。それはきっと、彼女の中にしっかりとした強さがあるからだろう。剣道で鍛えた精神力、天真爛漫な笑顔、どこまでもピュアなその性格を武器に、これからもさまざまな外仕事でしっかりとインパクトを残していくはずだ。「丹生ちゃんから日向坂を好きになった」。そんな声がこれからますます多くなっていくことだろう。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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