THE RAMPAGE、『Mステ』3時間SP「FEARS」披露 感情揺さぶる歌唱、“静と動”の振付……パフォーマンスのポイントは?

 ダンス面ではリーダーのLIKIYAがメロ部分、藤原樹がサビ部分の振付を担当。歌詞に呼応しながらメロ部分ではスピーディーに流れるように、「歌詞の意味をそのままダンスにしている」(藤原)というサビでは衣装を翻し感情を爆発させるように大きく踊る(ロングジャケットなど動きのあるコーデも一役買っていると推測される)のだが、この“静”と“動”のギャップが同曲の振付の最大の魅力といえる。また間奏での武知海青と長谷川のペアダンスなども見せ場の1つといえ、ダイナミックで情熱的なダンスが魅力の武知と、トリッキーな魅せ方を得意とする長谷川という対照的なパフォーマー2人がニコイチで踊る演出も興味深い。

 ちなみに同シングルの収録曲「LIVIN' IT UP」は爽やかでファンキーなニュージャックスウィング、「FAST LANE」は彼ら本来の持ち味といえるヒップホップ色の強い楽曲だ。特に川村が久々にラップのリリックを書き下ろした「FAST LANE」は、SNSでも「これぞTHE RAMPAGE!」と絶賛する声が多く見受けられた。ボーカル&パフォーマー16人それぞれの得意分野が異なり、バラエティに富んだアプローチが可能な彼らだからこその多面的な魅力を凝縮したパッケージといえる。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / FAST LANE(LYRIC VIDEO)

 LDH所属アーティストの中でも大所帯グループならではのパフォーマンス構成が高く評価されている彼らだが、先述の『LIVE×ONLINE IMAGINATION』ではステージを移動するスリーボーカルにダンサー勢が絡んでいくなどストーリー性のある見せ方もユニークだった。Mステではどのように視聴者の心を掴んでいくのか楽しみだ。

■古知屋ジュン
沖縄県出身。歌って踊るアーティストをリスペクトするライター/編集者。『ヘドバン』編集を経て、『月刊ローチケHMV』『エキサイトBit』などで音楽/舞台/アートなど幅広い分野について執筆中。

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