BOYS AND MEN、結成10周年第1弾シングルがチャート首位 ロック調からパーティーチューンまで多彩なボーカル光る

 また、3曲目の「ZOKKON!」はブラスセクションの印象的なファンキーなポップソング。作詞作曲には、同グループの「男気・夢・音頭」と「ガッタンゴットンGO!」にもクレジットされ、元Dream5の高野洸やKing & Princeなどにも作品を提供しているHayato Yamamotoが関わっている。この曲で感じ取れるある種の“パーティー感”であったり、〈ベイビー〉や〈ラブ〉〈ダーリン〉といったワードにも表れている純アイドルソング的なテイストは、これまで“和”や“ヤンキー”的なモチーフを貫いていた彼らにとっては新鮮な魅力かもしれない。こうしたタイプのポップスを歌えるようになった点にも、彼らの成長を感じ取れるだろう。

 このように、三者三様のカラーを持ったシングル。新規参入の難しいと言われる国産ボーイズグループシーンにおいて、地方から出発してここまで大きくなるまでに至った彼らの10年間の努力は計り知れないものがある。本作に収録されているような彼ららしい前向きながむしゃらさ、そしてバラエティ的要素を極めて、今後もより強く大きく成長していってほしい。

■荻原梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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