嵐 松本潤、37歳を迎えるまでに駆け抜けた1年 アイドル、俳優、演出家など多彩な活動を振り返る

ドSやストイックさをイジられる愛されキャラに

 最近のバラエティでは、普段のストイックなこだわりをネタにしたクイズなどで見せる可愛いらしい一面も人気だ。『VS嵐』(フジテレビ系)で人気コーナーとなった「クイズ松本潤」では、「最近の口癖は? 」という問題の答えとして「あれ、どうなった? 」と常に仕事の進捗を気にしている松本の素顔を公開。また. 8月27日に放送された『嵐ツボ』(フジテレビ系)ではマネージャーへのアンケートから、過去の『VS嵐』でも取り上げられた松本の口癖「ちょっとこの部屋寒くない? 」が、冬場には「ちょっとこの部屋乾燥してない? 」に変わると暴露され、これには松本も大爆笑。また『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の「グルメデスマッチ」のコーナーでは、MCの吉村崇(平成ノブシコブシ)との絡みで、俺様キャラの松本の珍回答に鋭く吉村がツッコむという、お約束の流れが定番している。

ジャニーイズムを継承する演出家としてのこれから

 8月30日の『関ジャム 完全燃焼SHOW』(テレビ朝日系)では、先日放送されたゴールデンSPの完全版として、松本が中村正人(DREAMS COME TRUE)、ヒャダインと共に出演した際のライブ演出に関する未公開トークも放送された。松本が考案し、現在ではジャニーズをはじめ多くのアーティストのライブで取り入れられているムービングステージについて、リハーサル中に地震が来たと明かし、結果的にステージの構造が強固なものであると実感できたと告白。また、実現できなかった演出として会場に巨大なジェットコースターを設置し、オープニングに使えないかと提案したところ、誰からも賛同を得られなかったと明かし、スタジオが笑いに包まれた。

 同番組では自身のグループをはじめ、なにわ男子などの演出も手がける大倉忠義(関ジャニ∞)も嵐のライブに度々足を運んでいることに触れ、「こんな細かいところまでこだわっている」と驚くと同時に、その体験がJr.に対する正統派のジャニーズらしさを演出することにも役立っていると告白した。ジャニー喜多川氏の演出について「自分のエンターティメントの根源というか、どこを切ってもその血なんじゃないか」という松本。後輩グループからもアドバイスを求められれば多忙な時間を削って快く応じ、過去にはKing & Princeのライブ演出の一部などを手掛けている。また藤井流星(ジャニーズWEST)のように、ライブや海外に同行し、松本の演出を学びたいという後輩も増えている。松本は、これからも後輩から求められればアドバイスをしていきたいとも語った。

 松本が滝沢秀明と共に演出の面でジャニーイズムを継承していく筆頭となっていることは揺るぎない事実である。同時に、嵐としてはもちろん、俳優としてドラマや映画、舞台など、個人の活動でもより一層の活躍を期待したい。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

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