関ジャニ∞、ヒトリエ……リスナーへのメッセージを体感 新譜5作からピックアップ

 メンバーが書いた歌詞とファンから募集した言葉を結び付けた関ジャニ∞の「Re:LIVE」、“音楽で笑顔や元気を届けたい”というテーマを掲げたスキマスイッチのコンセプトアルバム『スキマノハナタバ ~Smile Song Selection~』。アーティスト自身の思い、リスナーへのメッセージが体感できる新作をピックアップしました。

 5人体制のスタートとして開催した47都道府県ツアーは、新型コロナウイルス感染拡大を受け、20公演を終えた時点で中断。ライブを楽しみにしていた“エイター”(関ジャニ∞のファンの総称)とともに言葉を紡いで制作されたのが、ニューシングル曲「Re:LIVE」だ。1番の歌詞を関ジャニ∞のメンバーが書き、2番の歌詞はファンから募集した言葉をもとに構成。ステージに立てない不安、ファンに心配をかけていることへの申し訳なさ、何があっても希望を目指すという意思、そして、〈君に歌唄ってんだ〉という決意表明。ストレートな言葉を真っ直ぐに届けようとするボーカル、生々しい感情を反映したバンドサウンドが一つになったこの曲は、関ジャニ∞とエイターの強い結びつきを改めて証明している。

スキマスイッチ『スキマノハナタバ~Smile Song Selection~』(通常盤)

 音楽で笑顔や元気を届けたいーー。『スキマノハナタバ ~Smile Song Selection~』は、ポジティブかつハッピーな楽曲を中心に編纂されたコンセプトアルバム。ディズニー&ピクサー最新作『2分の1の魔法』日本版エンドソングに起用された「全力少年 Remastered」、初のオリコン1位を記録した「ガラナ」、10周年のタイミングで制作された「Hello Especially」、ライブでも人気のアッパーチューン「Ah Yeah!!」「ゴールデンタイムラバー」などキャリアを代表する楽曲が楽しめる。ボーナストラックとして、コロナ禍の最中に制作された新曲「あけたら」を収録。切なさと優しさに溢れたメロディラインと“あけたら”という言葉に込めた願いが重なり合い、聴く者に前向きな力を与えてくれるはずだ。

Zenryoku Syounen (Remastered)
ビッケブランカ『ミラージュ』

 ヒットチューン「Ca Va?」を含む3rdアルバム『Devil』を3月にリリースしたビッケブランカから、早くもニューシングル『ミラージュ』が到着。玉木宏、高橋一生のW主演によるドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)オープニング曲として書き下ろされた表題曲「ミラージュ」は、兄弟の復讐劇を描いたドラマの世界観とも重なり合う、シリアスにしてエモーショナルなミディアムバラード。厚みのあるボーカルとドラマティックな旋律からは、シンガーソングライターとしての確かな実力が改めて伝わってくる。アナログシンセの音を活かしたサウンドメイクも印象的だ。カップリングにはドラマ『ピーナッツバターサンドウィッチ』主題歌に起用されたアッパーチューン「Shekebon!」(アルバム『Devil』収録曲)を収録。

ビッケブランカ / ミラージュ(official lyric video)※火9ドラマ「竜の道 二つの顔の復讐者」オープニング曲

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