ばってん少女隊、グループの新たな一歩を刻んだオンラインライブ 「九州から全国へ元気と笑顔を届けていけるように」

ばってん少女隊、オンラインライブレポ

 その後、19時30分からは有料配信によるアフターパーティも開催。打ち上げ感覚で、ユルく乾杯から始まったこの配信では、「最初から飛ばしすぎた(笑)」(春乃)、「こんなに汗をかいたの、久しぶり」(上田)、「感動した。この時期にステージで歌って踊れることができて、すごく楽しかった」(希山)、「最後の『Over』のハモリで泣きそうになった」(星野)などメンバーがライブの感想を述べていった。

 さらに、事前に募ったファンからのお祝いメッセージを読み上げつつ、Twitterからもライブの感想を拾うことに。ここでは「Over」のハモリについて、上田が瀬田にアドバイスを求めた裏話なども明かされたり、上田と春乃でボケツッコミのやりとりを見て、瀬田が「10周年に向けて成長していきましょう(笑)」と評する一幕もあった。こういった素のやりとりからも5人の自然体の関係性が伝わり、ファンからの温かみのあるメッセージとともに終始和やかな空気で配信は進行した。

 また6年目の抱負を求められると、5人はそれぞれの言葉で新たな決意を宣言していく。星野は「小6から始めたんだなと思うと、すごく感慨深いです。個人としては歌をもっと頑張りたくて、たくさんの人を幸せにできる歌を届けたい」、上田は「6年目に突入するんだなと思うとすごくワクワクするんですけど、ばってん少女隊がここからどんどん大きくなるのが私の中で想像できているので、それに私たちもちゃんと追いつけるように、皆さんを引っ張っていけるようになりたい」と発言。瀬田は「今は画面越しかもしれないけど、いつかは直接ライブもして一緒に楽しみたいなと思っているし、ライブだけじゃなくてYouTubeとかでもどんどん頑張って、もっとたくさんの方と楽しめるものを作っていきたいです」、春乃は「以前は受け身が多かったけど、今は自分たちから考えていろいろやろうということがたくさんあるので、もっとレベルの高いものにしていって、6年目も一生懸命頑張りたい」、希山は「早く皆さんの笑顔を生で見たいなと思うし、もっともっと成長していけるように頑張ります。私たちは九州を拠点に活動しているので、九州の良さをもっと全国の皆さんに知ってもらって、九州から全国へ元気と笑顔を届けていけるように頑張りたい。皆さん、6年目もついてきてください!」と思い思いの言葉を口にし、最後に上田が「これからも皆さん、ばってん少女隊をよろしくお願いします!」と挨拶をし、アフターパーティを無事終えた。

 2019年から2020年春にかけてのばってん少女隊は、さまざまな困難に直面し、時にはくじけそうになったこともあったのかもしれない。しかし、今の彼女たちからはそういった悲壮感は皆無で、困難を乗り越えた者ならではの自信と余裕が伝わってくる。そう、これこそがばってん少女隊なんだ……そう再確認したファンはきっと多かったことだろう。この日の配信はグループにとって新たな一歩であると同時に、「ばってん少女隊の未来は明るい」と断言するに十分な、忘れられないものとなった。

■西廣智一(にしびろともかず)Twitter
音楽系ライター。2006年よりライターとしての活動を開始し、「ナタリー」の立ち上げに参加する。2014年12月からフリーランスとなり、WEBや雑誌でインタビューやコラム、ディスクレビューを執筆。乃木坂46からオジー・オズボーンまで、インタビューしたアーティストは多岐にわたる。

■リリース情報
「でぃすたんす」
7月1日(水)より5週連続でデジタルシングル第二弾「でぃすたんす」配信中
配信リンク
Apple Music
Spotify

・6月21日(日)リリース「ありがとーと」
・7月1日(水)リリース「でぃすたんす」
・7月8日(水)リリース「Over」
・7月15日(水)リリース「Dancer in the night」
・7月22日(水)リリース「MILLION SUMMERS」

オフィシャルサイト

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