ジャニーズWEST、「間違っちゃいない。」はより強いメッセージソングに シングル『証拠』収録の7人バージョンに注目

寄り添いながらそっと背中を押してくれる応援歌の新しいカタチ

 「間違っちゃいない」には誕生秘話がある。重岡がユニット曲を提案すると、他の6人から前回のアルバム『WESTival』収録曲の「乗り越しラブストーリー」とかぶるのではと懸念されたことがある。新しい楽曲を生み出そうと追い込まれていた重岡を心配した中間と桐山が「そのままでいい」と励ましたことがきっかけになって生まれた楽曲だ。そんな思い入れのある楽曲を今回7人で再び歌うことで、メンバー全員から頑張っているすべての人への応援歌へと進化した。

 重岡の手がける楽曲は最新アルバム『W trouble』に収録された「to you」も含め、負の感情も否定せず、自分の中の可能性を信じようとする歌詞が特徴的。曲名の「間違っちゃいない」についても7人バージョンでは“。”を加え、「間違っちゃいない。」に変更し、より強いメッセージとして届けている。7人の〈間違っちゃいない〉という歌声には、聞く人の背中をそっと押しながら共に歩んでくれるような安心感を覚える。新型コロナウイルス感染拡大により、今までの何気ない普通の生活が困難になっている今だからこそ、思い悩みながらも、前に進もうとしている人たちへの等身大の応援歌となるだろう。ジャニーズWESTとしても、これまでの元気で面白い関西のアイドルという軸に、メッセージ性のある楽曲で聞く人を元気づけられるアーティストというもう1本の新しい軸が加わり、大きな一歩を踏み出したのではないだろうか。個々の活躍も含め、7人で描く新しいアイドルのカタチに期待したい。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。@yukkisetouchi

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