フェアリーズ、現体制での活動を終了 Juice=Juice 金澤朋子らも惹かれた魅力を改めて考える

 グループとして様々なダンスに挑みクオリティを磨きながらも、メンバー個々での活動も精力的に行っていたという。最後に同氏はフェアリーズの活動終了に関してこのように述べた。

「最後のシングル曲「Metropolis〜メトロポリス〜」は昨年の7月にリリースされましたが、よき友、ライバルとの別離を描き<最後くらい 派手にパーティーよ>と歌ったこの曲が、今聴くと今回の発表を暗示していたようにも感じます。黒/白の衣装で二面性を表現したMVやダンスもとてもスタイリッシュだったので、この路線でのパフォーマンスがもっと観たかったですね。さらに高みを目指していけるグループだったと思うので残念です。

フェアリーズ(Fairies) / 【MV】Metropolis~メトロポリス~

 ただ、メンバーそれぞれ異なる才能を持っているので、その才能を他の場所でも生かしていくのではないかとも感じています。伊藤さんや下村さんは、これまでも挑戦していた舞台など、グループ外での活動を引き続き行っていくのではないかと思います。野元空さんは、元々ダンスコンテストで世界大会に出るほどの実力を持った方なので、ダンスを極める方向で活動をしていくのではないでしょうか。林田さんはタレント性のある方でSNSのフォロワー数の多さでも目を引く存在です。今後の活躍が未知数なので興味深いですね。また、引退される井上さんはミュージカルでも透明感のある歌声が評価されていました。ダンスも様々なジャンルに挑戦していましたし、シンプルに残念です……。とはいえ、グループから離れることで、メンバーが持っていた新たな才能が開花することもあるかと思うのでこれからも活躍に期待したいですね」

 ティーンからだけでなくダンスボーカルシーンでも一目置かれていたフェアリーズ。それだけのスキルを持ちながらもどこか親しみやすさもある彼女たちのような存在は、日本の音楽シーンで非常に稀有だったのではないだろうか。グループの活動終了は惜しまれるが、今後彼女たちがどのような道を歩んでいくのか注目していきたい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる