嵐、V6、KAT-TUN、光GENJI......作品と共鳴した主題歌で振り返る、ジャニーズ×アニメの深い結びつき

 このほかにも、『金田一少年の事件簿R』(読売テレビ・日本テレビ系)には、NEWS「四銃士」とKAT-TUNの「TRAGEDY」が採用された。「四銃士」は同アニメの歴代テーマソングと比較して明るめな印象の楽曲が珍しく、オープニングのアニメーションにも青空が出現した。また「TRAGEDY」は、ミステリアスさと使命感が歌詞や楽曲に盛り込まれ、タイトルの“悲劇”という意味に対して、歌詞の終わりでは〈最後の最後で 全て輝くから〉と歌われている。KAT-TUNらしい楽曲でありつつ、ストーリーともリンクしたナンバーだ。

 約25年以上前から、アニメ作品に起用されてきたジャニーズの楽曲。ここまでにふれてきたもの以外にも様々なレパートリーが存在する。アニメソングは先入観なしに楽曲に触れることができるので、視聴者からすれば音楽性が広がるきっかけとなり、アーティストとしてもこれまでのファン以外の耳に曲を届けることができる。

 誰もが口ずさめるポップなアニメソングは健在だが、近年はアーティスト性を損なわずにアニメ作品と共鳴しあう楽曲も増えている印象だ。

 個性豊かなグループと、数多あるアニメ作品の、千載一遇ともいうべきコラボレーション。作品に負けることなく、作品を後押しするかのように世界観を演出できるのは、音楽ジャンルを固定せず、幅広い音楽性の楽曲を歌ってきたジャニーズならではのことだろう。今回新たにSnow Man、SixTONESの楽曲が起用されたことで、楽曲先行のファンも増えるのではないか。ますます人気が高まりそうだ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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