NEWS、手越祐也の活動自粛に対する思い それぞれのラジオで語った「受け止める覚悟」

 一方で、私たちも今回の件で学ぶことがある。それは「受け止める覚悟」を持った人に、言葉の石を投げつけないということ。今、誰もが経験したことのない状況に、自覚している以上にストレスを感じている。誰かの失言や失態に、正義の鉄槌を下さんばかりに批判が集中しがちだ。だが、怒りや嘆きを娯楽にしてはいけない。

 ルール違反してしまった人を指摘する声が、モラルに反していては意味がない。群集心理によって燃え上がった言葉の数々は、ときにその人と周囲の人たちが大事に育ててきた花園を土足で踏み荒らす。そして、人々が通り過ぎた後、荒れ果てた花園は元の形には決して戻らない。最近、そんな焼け野原が多く見受けられるような気がしていて悲しい。

 だから、どうか落ち着いて。新型コロナウイルスによって新しいルールを作っているのは、私たち自身だ。ささくれだった心で通報し合う社会ではなく、認識がズレないように穏やかに伝え合う未来になるように。そして、長年かけて築き上げた4つ葉クローバー畑を守りたい人は、その想いを大切にしてほしい。何より、失敗した人も、それを指摘する人も、その反省を見守る人も、みんなが前を向いて進んでいけることを、心から願っている。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる