MAN WITH A MISSIONが2作連続でチャート首位に リミックスで堪能するダンスミュージックとしてのマンウィズ

 今回のリミックスも、何でもやれるんだなぁ、という感じで楽しませてもらいました。一発目を飾るのはAA=、上田剛士による新たなリミックス「Take Me Under」。まさに上田剛士以外の何者でもないデジタルビートが炸裂していますが、メロディの良さが逆に引き立っており、新たな発見も多数。ポップだけど明るすぎない、変な作為や引っ掛かりもない、ごく自然に流れていくメロディが多いんですね。あとは繰り返しが多いからテクノミュージックとの相性もいい。ロックに明るくない人も楽しめる、ダンスミュージックとしてのマンウィズが堪能できます。

MAN WITH A MISSION「Take Me Under [TAKESHI UEDA Remix]」
MAN WITH A MISSION - Take Me Under (Official Video)

 ちなみにリミキサー陣はKen Ishiiに石野卓球、KasabianやOasisのリミックスで有名なUKのジャグズ・クーナー、あとはフューチャーベースの神童と言われるスラッシーなど。これだけのDJを一気に集めてしまえるのも、マンウィズだから何でもやれる所以でしょう。

 なお、10周年のマンウィズは、4月のBサイド&カバー集、今回のリミックス集に続き、このあと代表曲をまとめた『MAN WITH A “BEST” MISSION』のリリースを控えています。こちらはさらに売れる予感。それまでにコロナが収束に向かっていることを祈るばかりです。

■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

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