嵐、『INSTAGRAM STORY TAKEOVER』はファンへの心遣いを忘れない企画に ストーリーでみせるメンバーらしさ

 木曜日を飛ばし、金曜日には松本潤が更新を担当。1枚目に、「最近はもっぱらここで作業しています」というメッセージを公開した。作業部屋の様子は分からなかったが、その部屋に籠っている自身の写真を投稿。3枚目には、「素敵な友達からもらった」というコメントを添え、天井いっぱいに飾られている大きな押し隈を披露した。押し隈の横には、「勘九郎」「七之助」というサインが。実はこの押し隈、30歳の誕生日に歌舞伎役者の中村勘九郎と中村七之助からプレゼントされたものだという。宝物を惜しみなく公開してくれるサービス精神に、ファンは感動。さらに、「好きな絵と」というコメント付きの自撮り写真には、「美しすぎてリアルな松潤の絵画かと思った」という反応も。

 そして、最終日を担当した櫻井翔は土曜日の22時頃に更新。「まさに…全くの…未完…」というコメントと共に、ピアノ演奏する様子を投稿した。楽曲は、『グレイテスト・ショーマン』「A Million Dreams」の一節。アルバム「『untitled』」のリード曲「「未完」」を思わせる“まさに全くの未完”という言葉は弾き始めてまもないことを表しているのだろうが、動画にはすでに暗譜し、スラスラと鍵盤を弾いている姿が。櫻井は、2011年に放送された『第62回NHK紅白歌合戦』で制作された楽曲「ふるさと」でピアノを担当、コンサートでも伴奏を披露するなど、何度かピアノを披露している。櫻井の演奏を久々に見ることができ、ファンからはSNS上で喜びの声が広がっていた。

 2020年末での活動休止が決まっている嵐。今年も4カ月が過ぎ去ろうとしている中、ファンはライブにも足を運べない状況に戸惑っている。けれど、そんなファンのために、少しでも安心してもらおうという気持ちがあったに違いない。1週間に渡り、メンバー全員が自身の趣味や得意なことを活かしたストーリーを更新してくれた。また4月25日には、自宅で子育てに追われているファンのため、嵐はリモート紙芝居『三匹の子豚』を配信。SNS上では、嵐に対するファンからの感謝のコメントが溢れている。

■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter

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