ジャニーズ「WASH YOUR HANDS」、ピコ太郎「PPAP-2020-」……アーティスト発コロナ対策啓蒙活動の広がり

 ピコ太郎は代表曲「PPAP」の歌詞を手洗いを推進する内容に変更し「PPAP-2020-」をYouTubeに投稿した。再生数は4月13日現在650万再生を超え、本動画は日本国内だけでなく海外でも話題に。特に、ピコ太郎は子どもからの人気が高い。子どもが真似して歌い踊ったり、手洗いをする動画もYouTubeやTikTokなどに世界中から投稿されている。

PPAP-2020-/PIKOTARO(ピコ太郎)

 ピコ太郎の活動は多くの共感を集め広がりを見せている。AAAの宇野実彩子は自身のTwitterとInstagramに「PPAP−2020-」をピコ太郎と一緒に歌い踊る動画を投稿。Instagramでは14万5千いいねを超え、Twitterでは9千5百RT、4万3千いいねを超えている(4月13日時点)。日本ユニセフ協会や外務省地球規模課題総括課の公式Twitterもピコ太郎の活動をツイートで伝えた。「WASH YOUR HANDS」のように手洗い方法を伝える内容ではないが、手洗いの重要性をわかりやすく伝える動画だ。そのため子どもを中心に手洗いを行うきっかけを作ったように思う。

ピコ太郎『PPAP』

 そのほか、さくらしめじは「ゴシゴシ手洗い~レッツ30秒」をYouTubeに投稿した。メンバーの田中雅功が作詞作曲編曲を行なっている。30秒間で曲が終了する手洗いソングだ。この曲が流れている間に手洗いをすることで、必要な手洗い時間を確保できる仕組みになっている。また、DJ KOOは自身のTwitterの名前表記や投稿に文字間隔を広げることで「3密を防ぐ」というメッセージをユーモアを交えて伝えた。多くのアーティストが音楽や自身の影響力を使うことで、感染症対策の啓蒙をしている。音楽は人の心を豊かにするだけでなく、社会的に意味のある活動や文化であることを改めて感じさせてくれる彼らの活動を支持したい。

ゴシゴシ手洗い! 〜レッツ30秒🤲〜

■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。‬ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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