MIYAVI「Bang!」が示す、夢や未来へ向かうメッセージ LDH移籍で“仲間”を得た先の進化を考察

MIYAVI「Bang!」

 3月にアルバムの先行曲としてデジタルリリースされた「Bang!」(『楽天モバイル』CMソング)は、軽快でダンサブルなイーブンビートが特徴で先述のMIYAVIが語ったLDHとの親和性による今後のビジュアル面を含めた表現が気になる1曲になっている。さらに同曲ではMIYAVIの「夢」、「未来」、「つながる場所」といった今後の目指す先を“仲間”と一緒に目指す心情が歌われるのが印象的だ。

MIYAVI「Bang!」

 またLDH移籍後の今後は、海外のトレンドを積極的に取り入れたサウンドを展開する日本拠点の所属アーティストとのコラボだけでなく、LDH EUROPEのAfrojackらとのコラボが行われることも可能性として考えられる。そういった国内外のトレンドを作るアーティストとのコラボはまさにMIYAVIの音楽を新たなトレンドを生み出すものへと進化させる鍵になるはずだし、実際にコラボが行われずともそういった近い仲間から受ける影響は同じ効果を発揮するはずだ。

 なお、LDHは音楽だけでなく、俳優、モデルなど様々な形でエンタメ業界を支えている。またMIYAVIもアーティストだけでなく、アンジェリーナ・ジョリー監督作品の映画『Unbroken』(2016年)や『マレフィセント2』(2019年)、日本の人気アニメ『BLEACH』の実写版(2018年)などに出演し、俳優としても存在感を放ってきたマルチな才能の持ち主でもある。

 そういったことを踏まえて考えるとLDHのビジョンやノウハウは音楽以外のMIYAVIの活動にもなんらかの相乗効果を与えることが予想できる。そのため、ファンとしてはこの移籍を様々な面でMIYAVIの才能をサポートするものと捉え、両者がタッグを組むことで今後、示されていくであろうMIYAVIの多方面での“伸びしろ”に期待を膨らませたい。

■Jun Fukunaga
音楽、映画を中心にフードや生活雑貨まで幅広く執筆する雑食性フリーランスライター。DJと音楽制作も少々。
Twitter:@LadyCitizen69

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