日向坂46、デビュー1周年を機に振り返る“オードリーとの歴史” 『日向坂で会いましょう』スタッフ愛溢れる演出も

 この番組を語る上で触れないわけにいかないのは、制作陣による日向坂46への愛溢れるスタッフワークだろう。先日の井口卒業式は「スナック眞緒」のセットで執り行われた。時間にするとわずか5分弱の映像だったが、わざわざ倉庫からセットを出してきて組み立てたのは、番組の功労者である井口に対する最大のリスペクトの表れだと思う。またこの日の放送では金村美玖が街中での勧誘の断り方で「『私、15歳の中学3年生です』と嘘でも若く言えばすぐに去っていきます」と紹介したが、その際も卒業した柿崎芽実のことをつい思い出してしまう「I am 15 years old」というテロップが掲載されていた。そういう細やかな演出が“おひさま”の心を掴んで離さない要因なんだろう。

 共演スタートから約2年かけて彼女たちの個性をじっくりと発掘し、ここまでの歴史を積み上げてきた。オードリーと日向坂46の相性の良さで、現在放送中のバラエティの中でも突出したエンターテインメント性を備えた番組と言っても過言ではない。4月5日放送の『ひなあい』には新3期生の髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世も登場する。ここからまたどんな番組に育っていくのか、期待に胸が膨らむ。

■中山洋平
1983年生まれ。フリーランスの編集・ライター。ボウリング、洋服、ギター、サウナ好き。Twitter

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