ジャニーズWEST、『W trouble』に感じられる“大人のニュアンス” アーティストとの化学反応も

ボーカルスキルの高さで狙うNEXT STAGE

 アルバム収録のショートムービーといえば、ちょうど10年前の2010年にリリースされた同じく関西出身の関ジャニ∞による『8UPPERS』を彷彿とする人もいるのではないだろうか。ジャニーズWESTも先輩である関ジャニ∞と同じく、関西で舞台を中心に経験を積んだ後にデビューを掴んだ実力派。TVでは明るく元気で面白いイメージばかりが先行しがちだが、メンバー全員が演技、歌唱力共に定評がある。圧倒的歌唱力を誇る濱田と桐山、神山の実力はジャニーズファンの間では有名だ。また最年少でありながら伸びやかで甘い歌声の小瀧、抜群のリズム感を誇る藤井、メンバーとのハモリが絶妙な中間、安定感があり低音が魅力の重岡。歌唱力、表現力など「歌」についての層の厚さが彼等の大きな強みである。

 歴代ジャニーズの先輩グループたちに続き、ジャニーズWESTの歌う「いまだ!!」が3月30日スタートの『忍たま乱太郎』(NHKEテレ)の第28シリーズのエンディングテーマにも決定している彼ら。デビュー6年目からのさらなる快進撃に期待したい。

■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。

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