欅坂46 一期生、バラエティでの“素人感”は欠点ではない ピュアな性格が生んだ名場面の数々

 そして、そんな彼女たちだからこそ、ステージ上で発揮するここぞのパワーに多くの人びとが魅せられるのではないだろうか。もちろん、“バラエティ的なテクニック”も難なくこなせて、同時にステージ上でも観客を虜に出来るのであればそれに越したことはない。しかし、そうした器用な欅坂46が披露するパフォーマンスに、果たして会場は心を震わせるだろうか。

 我々が「エキセントリック」に魅せられるとき、「二人セゾン」に感動するとき、「不協和音」で武者震いするとき、そこには何かが欠けていて、どこか未熟さを持った、純粋な彼女たちの姿があったような気がしてならない。観る者の心を掴むこととは何なのか、今一度考えた次第であった。

■荻原 梓
J-POPメインの音楽系フリーライター。クイックジャパン・リアルサウンド・ライブドアニュース・オトトイ・ケティックなどで記事を執筆。
Twitter(@az_ogi)

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