関ジャニ∞、「All is well」熱唱でファンとの絆を“UPDATE” 楽曲を通じて届けたブレない思い

ファンとの距離を大切にしてきた関ジャニ∞

 ハプニングこそ面白がれ、といわんばかりに、これまでも色んな逆境を乗り越えてきた彼ら。2013年の『KANJANI∞ LIVE TOUR!! 8EST 〜みんなの想いはどうなんだい?僕らの想いは無限大!!〜』では、地元・大阪での野外コンサートが行われたがあいにくの雨。大倉忠義は「カッパ似合ってるよ」と声をかけ、安田も「これからの人生に残る、めっちゃいい一日にしましょう」と、何気ない一言だが、ファンを前向きな気持ちへと導いてくれたのが印象に残っている。

 前出の「All is well」の一節に〈何気無い毎日がカタチに成っていく〉とあるが、なにごとにも置き換えられる言葉ではないだろうか。日々の積み重ねの大切さ、何があってもユーモアを忘れるな、というのも彼らから教わったことの一つだ。

 さて、これまでもファンとの距離を大切にしてきた関ジャニ∞。活動と共にライブ会場が大きくなっていったが、その都度素直に喜びを言葉にし、ファンと笑いあって関係を築いてきた。松竹座から5大ドームへと舞台が変われども、ファンとの距離感は縮まっていく、それが彼らの魅力の一つと言えるだろう。

 今回もツアーと連動した企画、関ジャニ∞47都道府県ツアーUPDATE 旅行記「47diary」が行なわれている。関ジャニ∞自主レーベル<INFINITY RECORDS>のサイトに特設サイトが設けられ、メンバーたちの化身とも言えるGR8EST BOYたちが大活躍。

 旅先で訪れたスポットやご当地グルメと写真を撮るなど、まるで実在するかのような臨場感たっぷりのGR8EST BOYたち。行けなかった地方公演も、一緒に旅している気分になれる。また、ファンからの投稿も募っており、状況が落ち着いたらGR8EST BOYたちと旅に出たくなる。さりげなく明るい希望を与えてくれているように感じた。

 彼らの温かい行動に対する気持ちを、歌詞の一節から引用するならば、〈ひとつひとつ紡いでいこう 届いてるよ その声、想い、大切にするよ〉だろうか。ツアーのコンセプトのように、また一つ関ジャニ∞とファンとの絆、歴史がUPDATEされた一件と言えそうだ。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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