中居正広の“理想の第二の人生”をのんびりと見守りたいーー記者会見前後のラジオから感じた旅支度の空気

 そして、記者会見後にオンエアされた2月22日放送回では、18歳と70歳のファンと電話がつながる。「真ん中(の世代)いないの?」と茶化しながらも、それだけ幅広い人に支えられているのだということを、番組スタッフも伝えたかったのではないだろうか。

 さらにマイケル・ジャクソンのモノマネ「フォー!」を「Flowって言った?」と聞き返す一幕も。ファンなら、木村拓哉のオリジナルアルバム『Go with the Flow』を思い浮かべて、ざわつくのはわかっていたはず。また、今回は合格者は出ず、次回へと持ち越しになったのも、さらに多くのファンとつながるチャンスを続けようとしたため……に感じる。中居が「よし次」となる第一歩は、この電話で言葉を届ける恩返しから、かもしれない。

 『新しい地図』を広げた稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾も「一緒に頑張ってきた中居くんの新しいスタートにエールを送りたいと思います」とコメント。そして、中居の会見前日に、コンサートで「俺たちに明日はある」を歌った木村拓哉も「それぞれが決めたこれからの人生、お互いに前に進もう」とメッセージを寄せている(参照)。「1人じゃできない」中居が会見で放った言葉に、どんな希望を抱くのかは、それぞれがわかっていればいいこと。私たちが好きなSMAPの物語は、まだまだ終わらない。

 アイドルとしてバラエティ番組に乗り込み、様々なジャンルを開拓してきた中居。その中で理想のリーダー、理想の上司、理想の先輩……と評されてきた中居は、きっと迷いの多い現代において「理想の大人」を更新してくれているのかもしれない。そんな彼なら、理想の第二の人生を見せてくれるはず。人生100年時代の新たな大人の夢を見せてくれるアイドルに。その歩みを、こちらものんびりと見守っていきたい。

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