三浦風雅『ONE in a Billion』グランプリ獲得者インタビュー 仲間と切磋琢磨したオーディションと自身の成長

三浦風雅が語る、オーディションの日々

FUGARのみんながもう一度チャンスをくれた

ーー以前から音楽活動をしてきて、その上で半年ぐらい『ワンビリ』のオーディションに参加してきた。この期間は自分の音楽人生の中で、どういうものになったと思いますか?

三浦:『ワンビリ』は、まわりと競い合うような雰囲気があまりなかったので、単純に自分との戦いというほうが大きかったと思います。その部分では自分を見つめ直すことが出来たし、同時にいろんな人と出会うことが出来ました。いろんな考え方の人がいて、自分とは違う考え方を持った人と出会えたことは良かったと思っています。単純に「この人の曲はすごく良いな」って、曲作りの面で刺激を受けることが出来て。シンガーソングライターとしてまだまだだなと再確認したし、自分にとってプラスになった期間です。他の人の曲を聴いたり話をすることが、自分の新しい考え方や音楽に繋がると思ったし。自分にないものを持っている人たちと一緒に切磋琢磨出来たのは、本当に良い経験だったと思います。

ーー人と比べることが必ずしも良いわけではないけど、今まで1人でやって来た三浦さんとしては、自分の実力や自分に必要なものと対峙する良い機会になったわけですね。

三浦:そうですね。以前は必死すぎて、自分のことを客観的に見れてなくて。だからこの期間は、一歩引いた視点から自分を見ることが出来たと思います。

ーーこのオーディション期間で、一番成長出来たなと思うところはありますか? 合宿審査の時のインタビューでは、メンタルの弱さを挙げていましたけど。

三浦:メンタルの弱さは、まだあまり変わっていないかもしれません。ライブ審査の当日にお腹を壊すくらいですから(笑)。でも、合宿審査では木下くんとデュオを組んで練習したんですけど、お互いのことをすごく話して、相手を分析しながら、じゃあ自分はこうしようと。相手の良さを引き出しながら、自分の良さも出していく。人とバランスを取ることを学びました。

ーー協調性みたいな。

三浦:はい。自分の要望を伝えたり、相手の意図を察するようなコミュニケーション能力は少し成長出来たかなと思います。あとは急遽課題を出されるようなことも多かったので、それに対する対応力も磨かれたかなと思います。たとえばMVを作る審査もあって、それは僕がライブ審査に不参加だったことで遅れてしまったんですけど……2時間くらいしか制作時間がない中で、頭をフル回転させて何とか形に出来たかなって。

ーーMV審査は3位だったわけですが、その前のライブ審査を欠席して16位だった。ライブ審査欠席のマイナス分を巻き返し、合宿審査に進んだという流れは、どんな風に感じていますか?

三浦:ライブ審査は、体調不良で欠席してしまいました。『ワンビリ』もすごく大事だったんですけど、今まで準備を続けて来た自分のライブが審査の翌日にあって、そのライブを楽しみにしてくれているファンの方を裏切りたくないという気持ちが大きくて欠席を選びました。そのライブは、僕が今まで積み重ねて来たものの集大成のようなライブだったので、それを大事にしたいという気持ちが大きくて。その結果、当たり前ですけどライブ審査は16位。『ワンビリ』で応援してくれる方もたくさんいらっしゃった中で、どちらかを取らないといけないといった状況だったので、本当にギリギリまですごく悩んだんですけど。

ーー断腸の思いだったと。

三浦:『ワンビリ』に参加する以前から決まっていたライブで、前々から楽しみにしてくださっているファンのみなさんがたくさんいたので。もう正直、ライブ審査を欠席した時はオーディションからリタイアさせられる覚悟だったんです。そうしたら16位から、MV審査に参加させてもらえるということで。これは死ぬ気で頑張って、絶対に1位を獲らなければと思いましたね。一旦16位まで下がって、そこからまた上位に上がるためには、応援してくださる方もきっと大変だったろうと思うんです。それでも応援してくれるという、そんなみんなの思いを裏切りたくなくて、絶対1位を獲るぞと。

ーーMV審査は審査中に10万回再生を突破して3位に浮上。16位から3位というのはすごい。

三浦:それは自分の実力ではなく、すべて応援してくれたみんなのおかげです。それによって合宿審査に進めたので、この結果にはとても満足しています。もちろん「どうしよう」という焦りもあって、自分でSNSを使って発信するようにしました。そこでさらにたくさん応援してもらえたことは、本当にありがたいことで感謝しています。

ーー応援してくれるFUGARのみんなが、もう1度チャンスをくれた。

三浦:はい。応援してくれるみんなが、僕を合宿審査に進めさせてくれました。その気持ちを胸に合宿に臨み、みんながくれたチャンスをものにしなければという思いでいました。

ーー競い合うような感じはなかったと最初におっしゃっていましたが、モチベーションとしてはお客さんの応援が胸にはあった。

三浦:僕自身では、絶対勝ち残るぞと強い気持ちを持っていました。16位から合宿に進ませてくれたファンの方々の応援は、これから先も絶対に忘れちゃいけないって。

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