嵐、オリジナルアルバム16作品256曲デジタル配信 未体験の音楽の楽しみ方が生まれる可能性

 二宮和也がパーソナリティを務めるラジオ『BAY STORM』(bayfm)では、リスナーがリクエストした楽曲について、毎回丁寧に「○年のアルバムに収録されている曲でございます。 嵐で『○○』」と紹介してくれている。これからはもう1回じっくりと聞きたい、そう思ったら、その場ですぐに検索が可能になる。

 「嵐はテレビで知っているけれど、CDは買ったことがなかった」という友人にも、リンクひとつでシェアできる。アルバムの中の「この1曲を聞いて!」という布教もしやすくなる。ストリーミングサービスなら、再生履歴から自分がまだ知らなかった楽曲を提案してもらえる楽しみが広がる。

 もしかしたらファンの中ではおなじみなのに、まだ世界に知られていない隠れた名曲も、今日以降ものすごい勢いで広まるかもしれない。日本のジャニーズアイドルが、世界に見つかる。そんな未体験の音楽の楽しみ方が生まれる可能性を考えると、嵐×デジタル配信に心からワクワクする。

 もちろん、変化には寂しさが伴う。レコードのときも、カセットテープのときも、そうだったように、新しい習慣を受け入れるのは、これまで慣れ親しんできた生活からの“卒業“に近い感覚だ。モノとして購入する喜びや、重みもあるのも確か。だが、きっとその寂しさは「懐かしむ」という新たな楽しみの始まりになると信じて、今は彼らの新たな一歩を応援したい。嵐が開けた扉が、次の時代のモノとデジタルの新たな楽しみ方につながることを願いながら。ぜひ「これぞ世界に見つかるべき嵐の名曲」を、発信してほしい。

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