iKONの力強いパフォーマンスと歌唱力 iKONICとのコミュニケーションも楽しんだ年末ライブを振り返る

『iKON YEAR END LIVE 2019』振り返る

 MCの後は、それぞれ被りものをかぶっての「M.U.P」、BOBBYのセクシーなラップが際立つ「JUST GO」、「APOLOGY」とバラードよりの楽曲を披露した後は、「KILLING ME」、「SINOSIJAK REMIX」、「RHYTHM TA REMIX(Rock Ver.)」といった重厚感のあるアッパーな曲で再度会場を沸かす。デビューしてからの活動期間は約4年ながらも、ライブの組み立て方やMC回しはすでに貫禄が感じられるほどだった。

 また、筆者はiKONのライブを見るのは初めてだったが、MCでのトーク力の高さにも驚いた。JAYもMCで「みんな本気でアドリブで伝えられるようになった、成長したなぁ」と感慨深く述べていたが、メンバー全員がここまでファンやメンバーとコミュニケーションを取れるのは、見ていてとても楽しい。

 そして最後には、「WHAT'S WRONG?」、「DUMB & DUMBER」、「DON’T LET ME KNOW -KR Ver.-」と最後まで全速力で駆け抜けるようにアッパーな楽曲を披露。約2時間弱にわたる本編を気持ちよく終えた。

 アンコールでは、iKONICによる「LONG TIME NO SEE」の合唱に答え、マライア・キャリーの「All I Want For Christmas Is You」を歌いながら登場。続く「WORLDWIDE」ではプレゼントを携え、最後の「JUST ANOTHER BOY」までステージ全体を目一杯駆け回り、このクリスマスパーティーを楽しみ尽くすかのように会場全体を盛り上げ続けた。

 当然会場の熱気は冷めやらず、2回目のアンコールも行われた。「LOVE SCENARIO」、「FREEDOM」を会場と共に歌い、iKONICとのクリスマスパーティーを締めくくった。

 今回の公演は特殊なセットなどを使用しないシンプルなライブ形式だった。ライブの構成的にもホームパーティーのように、iKONICとクリスマスを楽しみたい、という意図もあったのかもしれない。しかし、それによってメンバーそれぞれの圧倒的な地力の高さ、そして楽曲強度の高さをヒシヒシと感じた公演だった。歌唱力だけにとどまらず、「ツッコミとボケ」を交えたMCなど、iKONICにどれだけ楽しんでもらえるか、が考え尽くされていたように思えた。

 すでに楽曲性の高さやビジュアルなど、その良さは十分に知れ渡っているiKON。しかし、CHANが「来年はもっと成長した姿で帰ってきます」と言っていたように、まだまだその人気には多くの伸び代があるように思える。そして、メンバーから「新曲の準備をしています、来年にはアルバムも出します!」「2020年は新曲をたくさん用意してツアーもやります!」と告知されたように、2020年、iKONはよりスケールの大きなパフォーマンスを見せてくれるだろう。そんな期待が持てる公演だった。

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■ヤマダ
K-POP、K-HIPHOPを中心に音楽オタクをやっている会社員
Twitter:@oyzi

■ライブ情報
『iKON JAPAN TOUR 2020』
4月11日(土)福岡・マリンメッセ福岡 17:00/18:00
4月12日(日)福岡・マリンメッセ福岡 13:00/14:00
4月21日(火)大阪・大阪城ホール 17:30/18:30
4月22日(水)大阪・大阪城ホール 17:30/18:30
4月23日(木)大阪・大阪城ホール 17:30/18:30
4月25日(土)千葉・幕張メッセイベントホール 16:00/17:00
4月26日(日)千葉・幕張メッセイベントホール 13:00/14:00
5月16日(土)愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)ホールA 16:00/17:00
5月17日(日)愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)ホールA 13:00/14:00

<チケット料金>
料金全席指定 ¥10,000(税込)
年齢制限3歳以上よりチケット必要。3歳未満は入場不可。
枚数制限1回のお申し込みにつき6枚まで。
※出演メンバーは予告なく変更になる場合あり。

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