星野源とマーク・ロンソンの貴重なセッションも披露 音楽の楽しさ届けたダブルヘッドライナーショー

星野源とマーク・ロンソンコラボライブレポ

 会場の子供たちを狂喜乱舞させた「ドラえもん」、メンバー紹介を挟みライブは後半へ。今回のワールドツアーで初めて披露された新曲「Same Thing(feat. Superorganism)」は、この日のライブのポイントだったと言っていい。

 EP『Same Thing』の表題曲「Same Thing(feat. Superorganism)」は、イギリス、日本、オーストラリア、ニュージーランドなど多国籍のメンバー8人によるバンド・Superorganismとのコラボ曲。英語詞による作詞と作曲を星野、編曲はSuperorganismが担当している。音源を聴いたときは“Superorganismのテイストが強い”という印象だったのだが、この日の演奏にはバンドメンバーのセンスと技術がしっかりと作用、有機的なグルーヴが加わることで、肉体性を感じさせるダンスチューンに変貌していたのだ。“Wabi sabi/Make it messy”というサビで大合唱が生まれるなど、ライブの盛り上がりも申し分なし。インディーポップ風の原曲も魅力的だが、ライブならではの表現を体感できたことは大きな収穫だった。

写真=田中聖太郎

 「踊りましょう。覚えている限りでいいですから」と披露された「恋」では星野がステージ左右の花道に進み、観客の至近距離でパフォーマンス。最後に星野源の幅広い音楽性を凝縮した「アイデア」を演奏し、本編は終了した。

 アンコール1曲目の「Week End」ではマーク・ロンソンがギターで参加。ソウルフルなギターカッティングで楽曲に色を添えた。「好きなように踊ろう!」と呼びかける星野もこの貴重なセッションを心から楽しんでいるようだ。

「今年はいままでやったことがないことをやろうと。踏み出してみて思ったのは、すごく普通なんですけど、音楽って楽しいなっていう。曲作りもそうだし、ライブもそうだし、いろんなところで音楽が鳴って、自分が作った音楽があなたとかあなたとか、しかも海を越えていろんな人に届いて。そして、いろんなところでダンスが生まれて、また歌が生まれて。その連鎖のなかに僕がいれることを本当に幸せに思います」

 そんな言葉の後で演奏されたのは、「Hello Song」。〈いつかあの日を/超える未来〉〈笑顔で会いましょう〉というフレーズが響き渡るなか、ライブはエンディングを迎えた。

写真=田中聖太郎
写真=渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)
写真=渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)
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写真=田中聖太郎
写真=渡邊玲奈(田中聖太郎写真事務所)
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(文=森朋之/写真=田中聖太郎)

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