『SONGS』出演の秋山黄色、数々のライブを経て開花したソングライターの本質 1stワンマン成功に至るまでの足跡を辿る

『SONGS』出演、秋山黄色の足跡を辿る

 2019年2月には、Spotify『Early Noise 2019』として、今年大きな飛躍が期待される新進気鋭の国内アーティスト10組のうちの1組に、King Gnu、中村佳穂、ずっと真夜中でいいのに。等とともに選出された。国内ロックフェス『VIVA LA ROCK 2019』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019』、『SUMMER SONIC 2019』へ立て続けに出演し、9月には、TSUTAYA O-Crestにて秋山黄色 1st ONE MAN LIVE『登校の果て』を成功させるなど、着実にロックファンの気持ちを鷲掴みにしていく(参考:秋山黄色、堂々と走り抜けた初ワンマン『登校の果て』 未発表曲の披露や追加公演発表も)。

 数々のライブで勝ち得た自信によって開花したソングライターの本質は、遊び心満載の1分36秒を駆け抜けるパンクチューン「クソフラペチーノ」、〈明日になったら変わるかな とっくのとうに手遅れかな〉というリリックが印象深い、虚無感漂う配信シングル「クラッカー・シャドー」、“陽”の一面を垣間見せる痛快なロックチューン「夕暮れに映して」などの楽曲にも表れている。よりドラマティックなポップセンスに開眼した圧倒的高揚感へとたどり着く。

秋山黄色『夕暮れに映して』

 年末には2019年の躍進を締めくくるに相応しい国内最大級のロックフェス『COUNTDOWN JAPAN 19/20』(12月31日19時35分~@MOON STAGE)へ出演。さらに、12月14日23時から放送のNHK音楽番組『SONGS「令和の時代に響く 尾崎豊」』への出演も決定した。名曲「シェリー」を現代的かつ大胆にアレンジしてカバーするという。

 秋山黄色が、ついに世間へと解き放たれる前夜を我々は目撃しているのかもしれない。2020年、大本命の次世代ソロアーティスト、その底知れぬポテンシャルに注目だ。

■ふくりゅう(音楽コンシェルジュ) 
Yahoo!ニュース、J-WAVE、NHK、ミュージックマガジン、Spotify、LINE MUSIC、音楽主義などで書いたり喋ったり選曲したり考えたり。会員制サイト『BOØWY HUNT』で、関係者によるBOØWY伝説を裏付けるドキュメンタリー「BOØWY STORY ARCHIVE」を連載中。Spotifyで公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』を毎週火曜日更新で選曲中。
Twitter

■番組出演情報
『SONGS「令和の時代に響く 尾崎豊」』
NHK総合 12月14日(土)23:00〜23:30
再放送 12月21日(土)25:40〜26:10※金曜深夜

秋山黄色 OFFICIAL SITE

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる