Snow Man「D.D.」はグループの“これまで”と“これから”を象徴する1曲に 『Mステ』初単独出演に寄せて

 毎年続々と入ってくるジャニーズJr.たち。その中で、選ばれし者だけがCDデビューという夢を叶えられる。長く続けていれば近づくという保証はない。でも、諦めてしまえば、決して叶うことはない。同じ夢を目指してきた仲間が、違う道へと方向転換する場面も多くあった。

 それでも、彼らは自分たちに課されたものを一つずつ丁寧に、そして何より楽しみながら乗り越えてきたのだ。「Snow Manで、てっぺんを取る」という合言葉を胸に。「D.D.」の歌詞にもある〈Two steps forward,one step back. Three steps forward,two steps back.〉とは、まさに彼らの歩みそのもの。そして、〈頂上(てっぺん)見せてあげよう〉という聞き覚えのあるワードも。

 「今回の『D.D.』は、本当に自分たちもいろいろ考えさせてもらって。デビュー曲を決めるときって、こんな自分たちの意見を言ってもいいのかなってくらい」とは、ラジオ『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)12月7日放送回で深澤が語った言葉だ。そして、〈てっぺん〉についても、「それは9人満場一致のこと」と宮舘涼太が続けていたのが印象的だ。

 “これまで”とリンクさせた歌詞と“これから”を象徴するようにバージョンアップしていくアクロバット。「D.D.」は、まさにSnow Manの初心ともいえる1曲だ。今夜は、彼らの夢がまた一つ叶う日。ここからまた新たな夢を描くであろう彼らの気合みなぎるパフォーマンスを、歌詞を噛み締めながら見届けたい。

(文=佐藤結衣)

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