L'Arc~en~Cielの「#ラルク解_」、遊び心溢れる一連の流れを振り返る

 そして12月11日に公開されたのは全曲・全MVのサブスクリプション解禁、YouTubeチャンネルでの一部MV公開、ライブ映像の7日間連続プレミア公開であった。ちなみに、プレミア公開につけられたタイトル「YouTube Seven days 2019」は、2003年に国立代々木競技場第一体育館にて7日間開催されたライブ『Shibuya Seven days 2003』をもじったものであることは明白だ。

【ラルク、解〇。】記者会見篇 CM
【ラルク、解〇。】デカ長 サブスク篇 CM
HONEY [15th L’Anniversary Live]

 サブスクリプション解禁のポイントとしては、メジャーデビュー以降の全曲が配信されているということ。インディーズ時代にリリースされた『DUNE』は2004年に発売された『DUNE 10th Anniversary Edition』を以っての解禁となった。シングルについては、表題曲だけでなく、カップリングやインストゥルメンタルバージョンも含め公開されている。そのため、『the Fourth Avenue Cafe』に収録されている「D'ARK〜EN〜CIEL」や、2005年以降のシングルに度々収録されていた「P'UNK〜EN〜CIEL」の楽曲といった、メンバーによるパートチェンジバンドの楽曲も聴くことができる。公開する楽曲に限りがあるアーティストもいる中で、今回の解禁からはL'Arc~en~Cielらしい潔さとリスナーに対する真心を感じることができる。

 さて、来年から始まるツアー『L'Arc~en~Ciel ARENA TOUR MMXX』を直前に控えたこのタイミングで全楽曲がサブスクリプション解禁されたということは、どの曲がツアーで披露されてもおかしくないぞ、というL'Arc~en~Cielからの宣戦布告ともとれるのではないだろうか。そう考えると、来年にさらなる期待をせずにはいられない。

This is L'Arc~en~Ciel

■白乃神奈
フリーライター。ヴィジュアル系など、音楽ジャンルに囚われない音楽が好き。趣味はライブ、ダンス、キャラクターグッズ集め。座右の銘は「鶏口となるも牛後となるなかれ」。
Twitterアカウントは@flugzeug255

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