GENERATIONS×☆Taku Takahashi特別対談 新曲「One in a Million -奇跡の夜に-」の音楽的挑戦

GENERATIONS×☆Taku Takahashi特別対談

白濱「今後、取り組むことができる表現の幅も広がりました」

白濱亜嵐

ーー『GENERATIONS LIVE TOUR 2019 “少年クロニクル”』は、そんなGENERATIONSの表現がネクストステージに進んだことを印象付けるライブだったと思います。田名網敬一さんとのコラボレーションや、メンバー自身が過去と向き合う演出に、エンタテインメント性とアート性の融合を感じました。

片寄:EXILE TRIBEのライブのスタイルは、EXILEやEXILE THE SECOND、三代目 J SOUL BROTHERSといった先輩方のグループが、少しずつ形を変えながら表現してきたものです。そうした歴史がある上で、僕たちGENERATIONSはどういう表現をしようかと考え、HIROさんやメンバーと話し合った結果、“少年クロニクル”というタイトルが浮かんできました。自分たちの少年時代に向き合うという、いわば心の世界に入り込むようなイメージだったこともあり、サイケデリックな世界観を演出しようというアイデアが生まれて、アートワークを田名網先生にお願いすることになりました。グラフィックや映像を駆使した演出で、ポップアート感のあるライブになったことで、いつもとは一味違うエンタテインメントになったのではないかと思います。

白濱:田名網先生のようなポップアートの大家とコラボレーションするのは、EXILE TRIBEの歴史においても初めての試みです。GENERATIONSは、カラーや方向性がまだ完全には固まっていないからこそ、幅広いことに挑戦できるグループで、今回の試みは僕たちならではのものだったと思います。今後、取り組むことができる表現の幅も広がりました。

数原:今回のライブで、自分たちがあらゆる可能性に挑戦できる位置にいるグループなのだということを、改めて実感しました。デビュー当時から海外でライブをしたり、今回のように別のジャンルの方と組ませていただいたり。常に挑戦者であり続けることが、GENERATIONSらしさの一つなのかもしれません。

ーーライブとも連動したアルバム『SHONEN CHRONICLE』は、全体としてはどんな仕上がりですか。

片寄:2年半ぶりのアルバムなので、これまでに作りためていた曲もたくさんありましたが、ツアー中に発売することもあり、ライブの“少年クロニクル”がコンセプトの核になっていきました。なので、アルバムのタイトルも英語表記の『SHONEN CHRONICLE』になりました。

白濱:普段はアルバム全体の流れやコンセプトなどを練って、それに向けてシングルなどを発売していくケースが多いのですが、今回収録された楽曲の多くはアルバム用というより、その時々の挑戦でできたものです。でも、それがかえって良かったのかもしれません。結果的に、バラードからヒップホップ、ダンスミュージックまで幅広いジャンルの楽曲が収録されて、グループの多彩さを表現する作品になったと思います。

数原:前作『涙を流せないピエロは太陽も月もない空を見上げた』を発売してからの約2年半はあっという間で、「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」(2018年6月)なんてつい先日出したような印象さえあります。『SHONEN CHRONICLE』の収録曲を聞くと、本当に怒涛の日々を過ごしてきたのだと実感しますし、その意味でも僕らの“クロニクル”が表現されたアルバムなのかなと。

数原龍友

ーー88risingの2作目となるコンピレーションアルバム『Head in the Clouds II』では、Jojiとのコラボレーション曲「Need Is Your Love」を発表しました。☆Takuさんは、GENERATIONSと88risingのコラボレーションをどう見ていましたか。

☆Taku:すごく大きなチャレンジだと思いました。僕がいつも思うのは、音楽をやる上で境界線を作る必要はないということで、88risingには実際、中国、インドネシア、韓国、日本などアジアの様々な国からミュージシャンが集まっています。そういうレーベルに、日本からGENERATIONSが参加したということは大きな意義のあることで、ほかの日本のアーティストにとっても良い刺激になったはずです。サッカーだって、いろんな国の人が一緒になって楽しんでいるのだから、音楽だって国境や人種を越えてみんなで楽しめるはず。GENERATIONSにはジャンルや世代や国境を越えたコラボレーションにどんどん挑戦していってほしいです。

Need Is Your Love (Official Video) ft. Joji & GENERATIONS from EXILE TRIBE

片寄:88risingとのコラボも、僕たちにとってとても良い経験でした。トラックを聴いた時に「やっぱり88risingの楽曲は格好いいな」と思いましたし、シンガーとしても新しい挑戦ができたと思います。龍友君は全部英語詞で歌っているんですが、僕は日本語詞も歌いました。そこが海外で聞かれた時に印象的に聞こえるといいなと思い、日本語らしい響きを意識して歌っています。

数原:コラボレーションという機会がなければ挑戦できなかったジャンルの曲だと思います。世界中で聴かれている88risingのプロジェクトに参加させていただいたことで、またひとつ、境界線をなくすことができたように思います。

白濱:田名網先生、☆Takuさん、88risingと、本当に素晴らしい方々と一緒に作品を作ることができたのはGENERATIONSにとっても大きな糧となりました。今回の経験を活かして、さらにユニークなエンタテインメントを生み出せるグループになっていきたいです。

(取材・文=松田広宣)

■リリース情報
『SHONEN CHRONICLE』
11月21日(木)発売
【CD+DVD】¥6,500(本体価格)+税
※初回生産限定盤(在庫終了次第、通常盤に切替り)

【CD+Blu-ray】¥7,500(本体価格)+税
※初回生産限定盤(在庫終了次第、通常盤に切替り)

【CD ONLY】¥3,200(本体価格)+税

<CD収録予定内容>※収録曲順未定
・「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」
・「MAD CYCLONE」
・「何もかもがせつない」
・「UNITED JOURNEY」
・「また、アシタ」
・「少年」
・「回転」
・「G-ENERGY」
・「Brand New Story」
・「Control Myself」
・「DREAMERS」
・「A New Chronicle」
・「EXPerience Greatness」
・「SNAKE PIT」
・「One in a Million -奇跡の夜に-」
・「心声」
・「Nostalgie」
全17曲収録予定

<DVD, Blu-ray収録予定内容>※収録曲順未定
・「F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS」 (Music Video)
・「少年」(Music Video)
・「G-ENERGY」(Music Video)
・「Brand New Story」(Music Video)
・「DREAMERS」(Music Video)
・「EXPerience Greatness」(Music Video)
他、収録曲数未定

■ツアー情報
『GENERATIONS LIVE TOUR 2019 “少年クロニクル”』
福岡 福岡ヤフオク!ドーム
12月13日(金)開場17:00/開演19:00
12月14日(土)開場16:00/開演18:00
12月15日(日)開場15:00 / 開演17:00
問い合わせ:キョードー西日本0570-09-2424(平日11:00~17:00/土曜11:00~17:00/日祝休)

<TICKET>
チケット料金:全席指定¥10,000(税別)
※6歳以上有料、5歳以下入場不可

GENERATIONS from EXILE TRIBE オフィシャルサイト

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる