欅坂46 二期生メンバー、なぜ『FNS歌謡祭』第1夜に出演? グループの新たな魅力を見せられるか

 しかし、『FNS歌謡祭』と言えば、欅坂46は2017年の年末にどうぶつビスケッツ×PPPとコラボして「ようこそジャパリパーク」を披露している。その際に出演した上村莉菜・小池美波・長濱ねる、そしてとりわけ原田葵がSNSを中心に話題を集め、当時の視聴者に“見つかった”のは記憶に新しい。欅坂46の“可愛い”側面が評価された瞬間だった。そういう意味では、今夜の放送は単なる“賑やかし”として終わらずに、グループの存在を広く世間へアピールする絶好の機会と捉えるべきだ。まだ世間的にイメージの持たれていないフレッシュな二期生をここで起用することで、これまでの音楽特番で披露してきた「避雷針」や「アンビバレント」が布石となり、ひと味違ったグループの魅力を見せることができるはず。特番の重なる年末だからこその采配と言えるだろう。

 ところで、選ばれなかった二期生の内、松平璃子と山﨑天の2名は直近の選抜発表でも漏れているため特に違和感はない(山﨑は年齢的な問題があるため特にそうだ)が、関有美子が選ばれなかったのは意外である。関は長身ゆえに早くからモデル活動が期待されているメンバーのひとり。“ゆみねえ”の愛称で親しまれ、最近ではファッション誌『bis』にも登場し、上村・井上とともにラグジュアリーにドレスアップした姿を見せ好評を得ている。そのため、彼女のポテンシャルを考えれば今後の様々な場面でも“見つかる”可能性は十分にある。つまり、今夜はあえて出演させず、いわば“切り札”として後々の機会のために隠しているのだ……という線はいかがだろう。

 兎にも角にも、選ばれた6名の今夜のパフォーマンスに期待しよう。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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