新しい地図 稲垣&草なぎ&香取がキャプテンとしてカラーを発揮 スポーツの素晴らしさ伝えた『ななにー』大運動会

新しい地図、大運動会を振り返る

 また、チームカラーのTシャツ、リストバンド、はちまき姿で勢揃いするはずが、なぜか稲垣のおでこには青のはちまきが見当たらない。髪型が崩れるという理由から、稲垣ははちまきNGというお達しが。“独自の美学を貫く稲垣”という個性を、みんなで微笑ましく見守るやさしい世界なのも『ななにー』の居心地の良さだ。

 各種目を通じて、見えてきたのは、キャプテンのカラー。なんでもやってみようと臆することなくチャレンジする草なぎチーム。慎重かつ大胆にクレバーな攻めを見せる稲垣チーム。そんな2チームの間に立ち、ブラック企業ぶってみたり、ときには真面目すぎるコメントをしたり、バラエティ的に楽しませようとしてくれる香取チーム。

 やって見なければわからない1発勝負の生放送にも関わらず、最後の最後までどのチームが優勝してもおかしくない展開になるのも、彼らの“持ってる”部分。彼らの長年培ってきたエンタメスキルに感心してしまう。それぞれの個性を発揮して、ゲストや観客たちを楽しませながらも、もちろん勝負となれば全力だ。キャプテン3人による50m走や、1チーム15名対抗リレーでは、その真剣な眼差しにグッとくるものがあった。

 パラサポのスペシャルサポーターとして参加している『パラ駅伝』にも通じるが、彼らがスポーツと向き合う姿には、そこにいる全ての人の心を近づける不思議な力があるように思えてならない。勝者を称えることはもちろん、自然とラストにゴールテープを切る人にも拍手と歓声が届けられる。競技に参加した人のみならず、それを見守った人にまで温かい気持ちが流れてくるのだ。

 2020年はいよいよスポーツの祭典が、日本にやってくる。リレーを走り終えた草なぎが「NAKAMAって素晴らしいな、スポーツって素晴らしいな」という言葉は、きっと来年何度も私たちの胸によぎることだろう。次回の『ななにー』は、2020年1月1日元日。彼らと共に迎えるスポーツイヤーを、大いに楽しもうではないか。

(文=佐藤結衣/写真=(C)AbemaTV)

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