嵐、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN……『ベストアーティスト2019』「ジャニーズ青春ドラマメドレー」歌唱曲に注目

Hey! Say! JUMPが歌う「Kissからはじまるミステリー」

 「Kissからはじまるミステリー」は、1997年7月21日にリリースされたKinKi Kidsデビューアルバム『A album』の収録曲。堂本剛主演の『金田一少年の事件簿 第2シーズン』(日本テレビ系)の主題歌。普段はふざけてばかりいるのに、いざとなったら難事件を名推理で解決していく。アイドル好きにはたまらないギャップ萌えが詰め込まれた“金田一少年“シリーズは、まさにジャニーズドラマの金字塔。

 KinKi Kids・堂本剛、嵐・松本潤、KAT-TUN・亀梨和也、そしてHey! Say! JUMP・山田涼介へ、「じっちゃんの名にかけて」という名ゼリフと共に受け継がれてきた。山田にとって4代目金田一少年を引き受けた当時は、大きな試練のときだった。『ミステリー ヴァージン』でソロデビューするという決断を通じて、改めてHey! Say! JUMPの大切さを実感していたとき。メンバーと共に「Kissからはじまるミステリー」を歌う姿に、“1人よりグループで評価されたい“そんな山田の願いが時を経て叶ったような感覚になりそうだ。

Sexy Zoneが歌う「青春アミーゴ」

 「青春アミーゴ」は、2005年にリリースされた修二と彰による1stシングル。『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)の主題歌で、修二と彰は本作で共演した、KAT-TUN亀梨和也と山下智久の役名による期間限定ユニットだ。日本、スウェーデン、台湾でも発売され、累計出荷枚数は200万枚を突破する大ヒット作。中島健人にとっては、このドラマで亀梨和也に憧れてジャニーズを目指したと語っている思い出の曲。

 また、シンメ(ステージで対象の位置で踊るコンビ)である菊池風磨と、そしてマリウス葉も同じくシンメの松島聡と披露したことがある。さらに、佐藤勝利が映画単独初主演を飾り、King & Prince・髙橋海人と共に出演した『ブラック校則』(日本テレビ系)は、想いを寄せる少女のために、立ち上がるというストーリーで、「令和版『野ブタ。をプロデュース』」とも呼ばれているところにも、縁深さを感じずにはいられない。男の友情や変わらない絆を感じさせる本作と、Sexy Zoneの持つストーリーが調和して、よりエモーショナルに響き渡ることだろう。

ジャニーズWESTが歌う「GUTS!」

 「GUTS !」は、2014年にリリースされた嵐の43rdシングル。二宮和也主演のドラマ『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』(日本テレビ系)の主題歌だ。

 ジャニーズWESTにとって2014年という年は、特別な年。2013年12月31日から2014年1月1日にかけて放送された『ジャニーズカウントダウンライブ』にて、中間淳太、桐山照史、重岡大毅、小瀧望の4人が新グループ結成とCDデビューを発表したものの、長年苦楽を共にしてきた「7人でデビューしたい」と直談判。2月に改めて濵田崇裕、神山智洋、藤井流星が加わった形でCDデビューが再決定したことを思い出す。「GUTS!」がリリースされたのは、その年の4月。

 きっとメンバーの中にはその時の思いがよぎることだろう。苦悩を乗り越えた彼らには、明るく爽やかな応援ソングがよく似合う。ギュッと集まったところから、横一列に並び、肩に手をおいて踊る振り付けが可愛らしく、ジャニーズWESTならきっと楽しんで歌う姿を見せてくれるだろう。先日、怪我をしたと報じられた濱田崇裕へのエールも込めて、しゃかりきに踊ってくれるのではないだろうか。

King & Princeが歌う「真夜中のシャドーボーイ」

 「真夜中のシャドーボーイ」は2008年にリリースしたHey! Say! JUMPの4thシングルで、ドラマ『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』(日本テレビ系)の主題歌。Hey! Say! JUMPの山田涼介、知念侑李、中島裕翔、有岡大貴が主演したことに加えて、ジャニーズJr.時代の中島健人、菊池風磨が出演していたことから、ジャニーズファンの中では思い出深い作品。

 どこか憂いを帯びつつ、妖艶な雰囲気も醸し出す曲調の本曲を、キラキラなアイドルソングを得意とするKing & Princeがどのように表現するのか、普段見られない一面に注目したい。また、Hey! Say! JUMPでは山田涼介がささやく〈「シャドー…」〉の部分を、誰が担当するのかも気になるところ。

 ハスキーボイスがセクシーな平野紫耀か、それとも岸優太が最年長の大人な色気を見せつけるか、国民的彼氏を自称する神宮寺勇太が本領発揮するか、それとも永瀬廉のツンデレのデレが出るか、もしくはまさかの弟キャラ髙橋海人が男を出してくるか……。そんなことを思いながら、今夜の生放送にスタンバイしたい。

(文=佐藤結衣)

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