Age Factoryの未来を確信した夜ーー『HOPE』ツアーでオーディエンスと見出した“希望”

Age Factory『HOPE』ツアーファイナルレポ

西口直人

  さらに、「さらば街よ」から4曲を声高らかに歌い上げ、「TONBO」で溢れんばかりの大シンガロングを巻き起こした。そして来年5月に自主企画イベント『NOVA CITY』をクリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地)で行うことを発表。最後に「ライブしてたら素晴らしい瞬間が重なって時間になってて、断片的にしか思い出せないけど、素晴らしいモノがあって、それをずっと探してます。今日はその瞬間だけが集まったような日でした。ホンマに楽しかったありがとう」と感謝を述べ、「また、夢で会おうぜ。じゃあな、おやすみ」と彼らのポップナンバー「See you in my dream」を届けた。フロアはダイバーで溢れ、歓声が巻き起こり、駆け抜けるように本編は幕を下ろした。アンコールでは「ロードショー」を披露。熱狂を終えてもなお、ダブルアンコールを望む拍手が鳴り響いていた。

増子央人

 現在のバンドシーンで、異質な存在であるAge Factoryが行ったワンマンライブ。鬼気迫る狂気や凄みを感じる瞬間にさえ、温かな空気感を常に肌で感じた。それは決して生ぬるい中途半端なモノではない。やはりAge Factoryを愛し、信じ、その存在に傾倒している1000人がいたからこそ生まれた空気感であったように思う。MCで清水は、「ロックバンドが一番やばいから、余裕でな。マジでなめんなよって思う最近。俺らの力見せつけてやろうや、俺らを中心にできるはずだよ絶対」と述べた。この自信に裏付けされた、彼らの最高到達点と言えるようなライブだった。『HOPE』と称されたワンマンライブツアー。彼らの音楽、あのライブを目撃した1000人、創り上げた空間がまさに”希望”だろう。ここからさらに高く跳ぶAge Factoryの未来を確信した夜だった。

(文=石見優里佳/写真=西槇太一)

■ライブ情報
『Age Factory presents「NOVA CITY」』
2020年5月5日(火・祝)Creative Center Osaka(名村造船所跡地)
オールスタンディング(一般) 4,999円
オールスタンディング(学割) 4,500円
※別途ドリンク代 ※学割は当日学生証を持参。
・出演:Age Factory  / and more
・LINEチケット先行
受付URL
受付期間 : 10/21(月)12:00〜10/28(月)23:59 
・イープラス先着先行受付
受付URL  (PC&スマホ)
受付期間 : 10/30(水)12:00~11/11(月)18:00

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