IZ*ONE、中堅以上の事務所に所属するメンバーたち “プデュ”シリーズならではの現象に

 同じく2000年生まれのキム・チェウォンは、高校時代にオーディションを受けてクォン・ウンビと同じWoollimエンターテインメントの練習生になった。それから一年足らずで『PRODUCE 48』に出演し、IZ*ONEのメンバーに選ばれた。“音色の妖精”、“響きの妖精”(所属事務所のWoollimは韓国語で“響き”という意味)というニックネームでファンから呼ばれるように、様々な音色を突き抜けて耳に届くような特徴のある、清純で澄んだ声色の持ち主だ。番組でもボーカリストとしての印象が強く、安定感のある歌声を聴かせた。メンバーの中ではあまり口数は多い方ではなく静かな印象のキャラクターで、メンバーからいたずらをされて大人しく受け止めてしまう方らしく、リーダーのウンビから「実質的なマンネ(末っ子)」と呼ばれたことも。

 今回の3人は練習生期間が1年未満から5年以上と経験はバラエティに富んでいるが、いずれもすでに活躍中の先輩グループがいて所属練習生も多い、いわゆる中堅以上の事務所に所属している。IZ*ONE以降の展開が見えやすいメンバーと言えるかもしれない。数年前までは、このクラスの異なる事務所の練習生同士が同じグループに所属するようなことは年末のアワード企画以外では考えもつかなかった。事務所の枠を超えたグループというのは『PRODUCE』シリーズならではの現象と言えるかもしれない。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ」
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