乃木坂46 白石×松村、齋藤×星野……『#乃木坂世界旅』に見る仲良しペアの関係性

 白石と松村がハワイからインスタライブを配信したように、10月7日には齋藤飛鳥と星野みなみが旅先のスペインからインスタライブを行い、第2回のペアが明かされた。1期生の年少組として“あしゅみな”と呼ばれていた2人は、『乃木坂工事中』(テレビ東京系)での13thシングル『今、話したい誰かがいる』のヒット祈願にて、港区の13カ所の坂をダッシュで駆け上がる企画に挑戦。放送された2015年当時は、まだ“次世代コンビ”として呼ばれる存在だった。それから4年の月日が経ち、齋藤はセンターの経験を通じて、グループの先頭に立つメンバーに。1期生の卒業が相次ぐと共に、彼女たちの結束はますます強くなっていっているが、そんな中でも特に齋藤を後ろから心配していたのが星野だった。

 21stシングル『ジコチューで行こう!』ヒット祈願では、齋藤が「いてくれるだけでいい」と星野を呼ぶなど仲の良い関係性ではあったが、その距離をグッと近づけたのは、今年の夏。1期生で固まって話をする時、齋藤の隣には星野がおり、閉じこもりがちな齋藤を輪の中に率先して入れていた。桜井玲香の卒業コンサートでは、泣きそうになっていた齋藤を星野がそっと包んでくれたというエピソードもある。星野の『のぎおび⊿』配信を齋藤がリアルタイムで視聴し、星野が満面の笑みを浮かべたのも、卒業コンサートとほぼ同時期だ(参考:乃木坂46星野みなみ、生配信に齋藤飛鳥が降臨し大興奮!「見てるならちゃんとやれば良かった……」)。

 齋藤と星野のスペイン旅の決定打となったのは、雑誌『BUBKA 2019年11月号』での対談で、星野が齋藤との2人旅をリクエストしたことからだ。デビューシングル『ぐるぐるカーテン』で生駒里奈、生田絵梨花と共にフロントを任されていた星野。15thシングル『裸足でSummer』でセンターを務めた齋藤。立場は違えど、互いがその頑張りを見てきた、リスペクトし合う存在。「仲の良さということでは飛鳥がいなくなっちゃったら私はもうがんばれない。残ったメンバーでそういうつながりを強くしていけたらいいなって」(星野)、「本当に深いところはあまり出してないような気がして。(中略)見せないということでは一緒だからなんとなく共感みたいな気持ちがある。だから特別な存在というか、どうしてもみなみを気にかけてしまう」(齋藤)と1期生の中でも、より特別な関係性が築かれていったことを対談では明かしている。

 インスタライブでは、あくまでのんびり旅の中で、いろんな食べ物を食べたり、街に行ったり、闘牛を観に行ったりしたことを明かしていた。乃木坂46メンバーの中でも注目度が高い番組なのか、10月12日に開催された『アンダーライブ 2019』では、中田花奈が一緒に海外に行きたいメンバーとして、客席で観ていた4期生の清宮レイを指名する一幕も。『#乃木坂世界旅 今野さんほっといてよ!』は、ファンが見たかった仲良しコンビはもちろん、新たなペアリングが生まれる可能性をも秘めた番組として好評を博していきそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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