Novelbright「Walking with you」チャート急上昇中の理由 TikTokから伝播するバイラルの波

 興味深いのは、「Walking with you」の動画が竹中自身の公式TikTokアカウントから発信されていること。バンド側が自らきっかけを作ったという点は、「Old Town Road」等における沢山の参加者によるチャレンジとは異なりますが、仮にバンド側が動画を用意せずとも偶然路上ライブを観た人が感銘を受けて投稿し、結果的に拡散したのではないでしょうか。それだけその声は魅力的であり、路上もSNSも関係なく人々を魅了していく様子は先日紹介したTones And Iを彷彿とさせます。

 竹中のTikTokアカウントにはチャレンジ的な動画も掲載。Official髭男dism「宿命」のカバーがそれで、10万近くのいいねを集めています。口笛世界大会で二度優勝した自慢の口笛を披露し、さらにヒゲダンのボーカル・藤原聡に似せた歌声が喝采を浴びています。

@yudai_vo 口笛世界一の男が口笛を吹きながらOfficial髭男dism の「宿命」を本人に似せて歌ってみた feat.@指男 #歌うま #おすすめのりたい #official髭男dism #宿命 ♬ オリジナル楽曲 - 竹中雄大 Novelbright 🥒 - 竹中雄大/YudaiTakenaka

 路上ライブとこの「宿命」動画の影響からか、竹中のTwitterアカウントのフォロワーが1日5千人以上増加する日も。Spotify等ストリーミングの再生回数が上昇し、今週水曜に発表された10月7日付のビルボードジャパン各種チャートにおいて、ストリーミングソングスチャートでは登場3週目にして23位へ、そしてソングスチャート(Hot100)では前週82位に初登場を果たすと今週は63位に上昇しています(参考:ストリーミングソングスチャート総合ソングスチャート)。

 ビルボードジャパンのソングスチャートはシングルCDセールスやストリーミング等、8つの指標を合算したもの。TikTokのムーブメントがストリーミング主体に伸び、遂には複合指標で構成されるソングスチャートにランクインするその流れは、アメリカと同種の動きが日本でも生まれていることを表しています。「Walking with you」をはじめとするNovelbrightの作品がどこまで伸びるか注目すると共に、TikTok発のヒット曲が今後も生まれるだろうことが楽しみでなりません。

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・【インタビュー】Novelbrightに聞く、ブレイクや偏見の目にも動じないバンドの核「上を目指すためにすべきことを常に考えている」

■Kei
チャート愛好家。青森県弘前市のFMアップルウェーブ『わがままWAVE It's Cool!』(毎週日曜17時)スタッフのひとり(DJネームはブレストコナカ)。音楽/ラジオに関するブログ【face it】を日々更新中

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