マイケル・ジャクソンがジャニーズメンバーに与えてきた影響ーーA.B.C-Z 戸塚祥太らの発言から考察

 マイケル世代ど真ん中とは言えない彼らだが、なぜこれほどまでにマイケルの虜になっているのだろうか。マイケルのカリスマ性は言わずもがなだが、少年隊・東山紀之の影響が少なからずあるように感じる。A.B.C-ZはジャニーズJr.時代から少年隊・東山のバックに付くことが多々あったのである。

 その東山もマイケル好きのジャニーズメンバーのひとり。『ディスカバー・マイケル』にも過去出演し、マイケルトークを繰り広げている。また、2016年に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)に出演した際には、最も影響を受けたアーティストにマイケルを挙げている。『バッド・ワールド・ツアー』を見に行った際、宿泊したホテルが同じだったこともありホテルの部屋に遊びに行った話も披露し、交流があったことも語った。コンサートが終わって3時間ほど経ってなお、部屋で踊りの練習をしていたマイケルを見て「あの時、この人に会うには自分もストイックにならなきゃいけない。次会った時に恥ずかしくないようにしなきゃいけない。一流って凄まじいんだな、練習量が」と、精神的な影響もマイケルから受け、今のストイックな東山が成り立っていることが分かった。さらに、ムーンウォークの進化系であるスパイラルウォークも披露。マイケルにムーンウォークを教えたジェフリー・ダニエル直々に教わったことも告白していた。東山とマイケルのつながり、そしてマイケルへのリスペクトが盛り込まれていた番組であった。

 また、他にもKis-My-Ft2・千賀健永もマイケル好きジャニーズとして知られている。小学3年生の頃に「Bad」のMVを見てマイケルに憧れ、芸能界を志した話は有名だ。さらに昨年ベストジーニスト賞を2年連続受賞したHey! Say! JUMP・中島裕翔もマイケル風ターンを華麗に披露したという話題も記憶に新しい。エンターテインメントを追求するジャニーズメンバーたちの多くは、マイケルから多大なる影響を受け続けているのだろう。そして、今もなおトップクラスのエンターテイナーたちに影響を与え続けるマイケルにもリスペクトが止まらない。

(文=高橋梓)

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