TEAM SHACHI×MCU×土屋和弘インタビュー ロックマンとのコラボ曲&ゲーム制作秘話を語る

TEAM SHACHI「ロックマン」語る

「イントロで『ロックマン』好きは反応しちゃう」(秋本)

MCU、TEAM SHACHI(坂本遥奈、秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫)

ーーサウンド面にも「ロックマン」を彷彿とさせる音が入っています。ゲームサウンドとTEAM SHACHIならではのブラスの組み合わせは新鮮ですし、一度聴いたら耳に残る楽曲になっていると思います。

秋本:『ロックマン2』のDr.ワイリーを倒すシーンの音楽が、良い感じに練りこまれているんですよね。イントロですぐに「ロックマン」好きの方は反応しちゃうと思うので、ラジオで流れた時とかに気になって調べてくれる人がいたら良いなって。

咲良:今回の1stシングルは「Rocket Queen feat. MCU」と「Rock Away」の両A面なんです。「Rock Away」はパンク色が強めなんですけど、「Rocket Queen feat. MCU」に関してはより多くの人に刺さりやすいサウンドになっているかなって。ポルノグラフィティの晴一さんと本間さんの最強タッグで、「ロックマン」も全世界で愛されている。いろんな方々に聴いていただける可能性もありますし、私たちの代表曲といわれる存在になってほしいですね。

秋本:タフ民(ファンの呼称)のみんながロックマンに夢中になれるのも、このプロジェクトの素晴らしいところです。ロックマン、TEAM SHACHI、ポルノグラフィティと、どのファンの方々にも楽しんでいただける楽曲になったと思います。

ーーチームしゃちほこからTEAM SHACHIへの改名から約1年。ブラス民(覆面の6人組ブラスセクション)との楽曲もどんどん増えていますが、TEAM SHACHIとしてのサウンドが確立しているような実感はありますか?

坂本:TEAM SHACHIとしての音はこれだって実感するのはレコーディングの時です。私たちがレコーディングする時の音源はブラスが入っていないバージョンで。私たちが最初に聴いている音源よりも、ブラスが入っていることで安心するようになりました。当たり前かもしれないですが、ブラスが入ることでまったく違う曲に聴こえるし、ようやくTEAM SHACHIの音になったねってメンバーと話をすることもあって。チームしゃちほこ時代は、こんなことはなかったんですけど、ブラスが加わることでこんなに自分たちの気持ちが変化するんだって実感しています。

咲良:ブラスを一番最後に録音するんですけど、おそらく意図的なのかなって。まずは曲のベースを作って、最後にブラスでどれくらい遊べるか、みたいな。あと、他のアーティストの方のライブを見に行くと、どうしてもブラス隊に目が向くようになりました。こういうブラスの見せ方があるんだって。私たちが実際に演奏するわけではないんですけど、ブラス民もあわせて10人のグループだと思っているんです。同じグループのメンバーとして、ステージの上でどういう動きをするべきなのか、無意識に勉強するようになりました。

ーー土屋さんは音源を聴いた印象はどうでしたか?

土屋:「ロックマン」の音楽が巧みに取り入れられていますが、TEAM SHACHIらしさとも見事に融合しているな、と。今回のコラボゲームをプレイしている時に完パケ音源を聴いたのですが、すごく良い曲だな、だけどゲームは難しいな、みたいな複雑な心境になりました(笑)。

ーー楽曲に合わせて、画面が強制スクロールしていくのは、新しさもありますよね。

土屋:普段、我々がゲームを作る時は映像を軸に作ることが多いのですが、同時に音楽の重要性も十分に理解しています。絵だけでは伝わらないものを音楽は伝えてくれるし、音楽が乗ることで急にゲームがいきいきしてきて、説得力も増すんですよね。音楽は人の感情を揺さぶりますが、気持ちを高ぶらせる装置としてこれ以上のものはないです。今回のゲームも、難しいけど笑顔でプレイできるのは音楽の力が大きいと思います。

坂本:音楽がジェットコースターみたいにサビに向けてテンションを上げてくれるので、それがプレイにも影響します。

咲良:私はゲームを作る過程を最初は全然知らなかったんですけど、ゲームの設定資料を見せていただいたときに、敵が出てくるタイミングも音楽と連動していることに感動しました。

土屋:リズムゲーム的な要素というか、曲にあわせて敵が出てきたり、曲にあわせてキャラを動かすことで、ベストなアクションができるように設計されています。この音楽に乗りながらプレイすることで、上手にゴールに向かうことができるのは開発スタッフのパッションのおかげです。

ーーメンバーの方々はすでにプレイしたんですよね?

TEAM SHACHI一同:めちゃくちゃ難しいです!

咲良:まだ誰も全クリできていないんですけど、まずBメロまで行くのに苦戦するんです。で、サビはずっと苦戦です(笑)。サビが終わってMCUさんのラップパートが聴けるんですけど、全然到達できない。

大黒柚姫(以下、大黒):私は本当にゲームセンスがなくて、ほぼイントロで終わっちゃいます。

咲良:それはセンスないね(笑)。

大黒:落ちてくる卵にやられちゃいます。

秋本:強制スクロールされるのも逆に燃えるよね。

大黒:そうそう。「ロックマン」はセンスがない私でも楽しめるから、絶対にやってほしいです。やり込めばやり込むだけ進めるようになるし、どこまで進んだのかがパーセンテージとして表示されるので、友達と切磋琢磨しながらプレイするとさらに楽しいと思います。

咲良:無料だし。

大黒:そう! アプリをダウンロードする必要もないから、公式サイトから飛んでもらえれば手軽にできちゃいます。全世界の人にプレイしてほしいです。

ーーTEAM SHACHIというグループ名にもなりましたし、これがきっかけで海外に届く可能性もありますよね。

大黒:そうですね。名前も自己紹介も英語にさせていただきましたし、海外でも活動してみたいという気持ちもあります。チームしゃちほこの時は名古屋を活動拠点にしてきたんですけど、これからは名古屋から全国、世界へと発信していきたい。名古屋を愛する気持ちは忘れずに、私たちが外へ出て行くことで、TEAM SHACHIの輪を広げていきたいです。「ロックマン」は世界中で愛されるキャラなので、こういうきっかけを大切にすることで何かに繋がればいいなって思います。

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