Hey! Say! JUMP、FANTASTICS、PENTAGONトップ3を独占 文化的豊かさが表れたチャートに

 3位は、PENTAGONの『HAPPINESS / SHA LA LA』。2016年に韓国、日本、中国のメンバーによって結成されたグループが、日本でリリースした2ndシングルです。

PENTAGON『HAPPINESS / SHA LA LA』(通常盤)

 タイトル曲のうち「HAPPINESS」は、スクラッチの音が鳴る一方、1990年代を連想させるドラムやキーボードの音色がトラックを特徴づけています。そこに乗るのは、驚くほど流暢な日本語のボーカルで、その歌声は生々しくワイルドです。それに対して、もう1曲のタイトル曲の「SHA LA LA」は、オルタナティヴR&BやEDMといった近年のトレンドを汲んだサウンド。PENTAGONは、サウンドの時代性を自由に行き来します。

PENTAGON - 「HAPPINESS」MUSIC VIDEO
PENTAGON - 「SHA LA LA」(Japanese ver.) MUSIC VIDEO

 こうして上位3枚を比べても、サウンドの方向性はあまりにもバラバラ。文化的な豊かさが表出したかのような、歓迎すべき混沌ぶりです。

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

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