超特急がBlu-ray3作で振り返る、ライブや番組で見せたグループの姿「いろんな思いも詰まってる」

超特急、パフォーマンスへの思い

違った見せ方の2通りのライブを作った(カイ) 

ーーなるほど。続いて『BULLET TRAIN Arena Tour 2018 GOLDEN EPOCH at OSAKA-JO HALL』(2018年12月開催)についても聞かせてください。こちらはさいたまスーパーアリーナ(以下SSA)公演と大阪城ホールとで明確なイメージの差はあったんですか?

ユーキ:こちらは『Sweetest Battlefield』ほどはっきり変えたという感じではなかったですね。

カイ:どちらかというと『GOLDEN EPOCH』というアルバムの楽曲をベースに、違った見せ方の2通りのライブを作ったイメージだったかも。

ユーキ:そうですね。ツアーの演出の中でもインパクトのある巨大スロープも、SSAでの「No.1」とは曲を変えて「Snow Break」で使ったりしました。セトリもSSAだけの曲と大阪城だけの曲を作ったり、あと「霖雨」はSSAではリョウガがピアノを弾くピアノバージョン、こちらは全員で踊るダンスバージョンに差し替えたりして、まったく別の構成にすることにはこだわりました。

リョウガ:新曲を東西公演に散りばめる形にしてね。アルバムのリリースツアーというのともちょっと違っていて、ツアーのコンセプトがきちんとあったので。

ーーSSAと大阪城両方で完結するようなイメージですかね。では、大阪で初披露された楽曲を中心に、何曲かピックアップして振り返っていただければと。カイさんにはセクシーな「Full moon」について聞きたいんですよ。

カイ:振付が「コーシエンノイ」を振付してくださったakihic☆彡さんなんですけど、これがすごく難しいんですよ。いま踊ってみてって言われても、その通りに再現できるかわからないレベルです。

ーー再現が難しいポイントというのは?

カイ:単純に振り自体のニュアンスを出すのが難しいんですよね。そのぶん、タカシのボーカルも含めて、僕らの楽曲の中でもすごくかっこよくて大人っぽいんですけど。大阪城で披露したこのバージョンをぜひまた披露したいんですけど、世界観を丁寧に見せていくようなダンスなので、次のワンマンの機会にできたらいいなあと。

ーーそして「霖雨」のダンスバージョンについてはリョウガさんにコメントをお願いしたいです。SSAでのパフォーマンスも本当にエモーショナルでしたが。

リョウガ:この曲はえんどぅさんが振付してくださったんですけども、大阪城で披露したのがオリジナルバージョンで、SSAでのピアノバージョンとはまた全然違った雰囲気が出せたと思います。ほかの曲ももちろんそうなんですけど、この霖雨に関しては“完成度を高めたい”という思いがみんなの中ですごく強かったんですよ。えんどぅさんからリハーサルの中で「このままではこの楽曲として見せたいものが見せられないよ?」とダメ出しがあったりもして。

ーー特にどういう部分で試行錯誤されたんですか?

リョウガ:ペアでのパフォーマンスや全員でのパフォーマンス、それぞれに振付ではない部分で楽曲に込められた思いを表現しなければいけないところがかなりあったんです。振り返るとあのライブでもポイントになった楽曲だったと思います。

ーーリョウガさんのソロもありましたね。

リョウガ:あの部分は照明のイメージもすごく美しいんですけども、ユーキを中心にスタッフの方々と調整を重ねて、ステージの見せ方にはかなりこだわって作り上げていきました。

ーーなるほど。そしてタクヤさんには「8号車との歌」の話を聞かせてもらえれば。

タクヤ:SSAでは「超特急です!!!!!!!!」を初披露したんですけど、「8号車との歌」はSSAのエンドロールとして流れたユースケプロデュースの映像で使われていたので、まさか生披露があるとは思っていなかった方が多いのかな? と思うんですよ。ここで初披露でしたけど、ユースケが自分で作った曲ということもあって、個人的にも新鮮でしたね。

ーー振付もユースケさんですか?

ユーキ:ユースケ主体で、僕と(振付師の)U★Gさんがサポートしました。

タクヤ:この曲は唯一、僕らのメインダンサー&バックボーカルの概念を壊してる曲なんですよ。それぞれ歌うパートがしっかりあるので、いつもライブで楽曲を披露しているときとも感覚が違って、踊りも気にしつつ歌もちゃんと聴かせなきゃというのもあって、実際のリハでもみんな歌いながらやっていて。

ーーユースケさんから、みなさんの歌やダンスに関して“こういう風に”という要望はあったんですか?

タクヤ:直接言ってはこなかったけど、各自が与えられた歌詞を見てそれを把握したというか。

カイ:そうね、たしかに。

タクヤ:僕は自分のパートの歌詞(〈突き詰めすぎてすれ違うこともあったけれど~〉)をもらったときに、多分わかる人にはわかると思いますけど、「なんでこの歌詞を僕に歌わせる?」って、ちょっと戸惑ったんですよ(笑)。こういうときに大胆というか、やるときゃやるんだなって思いました。

リョウガ:粋なことするよね。

タクヤ:今となってはあのパートを僕に与えてくれたことに感謝してます。曲全体にユースケの思いが詰まっているわけですけど、あの部分は僕たちにとって大切な歌詞なので。

ーーみなさんのメンバーカラーのペンライトに、ユースケさんがピンクのペンライトを足して8の字を作るエンディングにも、ユースケさんの思いを感じました。そしてユーキさんには、SSAでも披露されていましたが「BULLET TRAIN CENTER Medley」のことを聞きたいです。メインダンサーのみなさんそれぞれのセンター曲を一つの流れで見せる、8号車の方々の中でも印象に残っているゾーンだと思うんですよ。

カイ:ひと言言わせてもらっていいですか? あのメドレー、「エモい!」っていうコメントをよくいただくんですけど、その一言でまとめられるのはちょっと残念なんですよ。そこをしっかり言葉にしてほしいな~。

ーーということですが、このライブの中でもメンバーのみなさんの思いが詰まっているゾーンだと思っていいんでしょうか?

ユーキ:どちらかというと最後の「need you」にそういういろんな思いが込められているんですけども、その「need you」の世界観へとわかりやすくいざなうための流れとして、あのメドレーを作ったんですよね。『GOLDEN EPOCH』(黄金時代)というタイトルのツアーで、結成7周年記念というタイミングでもあったので、今までのシングルで僕らの“時代”を振り返りたい、という意味も含めて。ライブ自体の“裏テーマ曲”としては、さっきリョウガの話した「霖雨」だったりするんですけども。

ーーなるほど。トリのタカシさんには巨大スロープを使った「Snow Break」のお話を聞けたらと思います。

タカシ:あの曲は「冬の超特急といえば」というくらい、あの季節にしかできない特別な曲ですね。大阪城ホールではスロープの上のステージからみんなで登場して、パフォーマンスしながらだんだんと降りていく、みたいな演出でしたけど、それも含めて今までやったことがないようなパフォーマンスができたので、かなり新鮮でした。

ーータカシさんが各ダンサーと絡みつつ、物語のストーリーテラーみたいな感じで見せていく演出も印象に残っています。

タカシ:披露できる機会が限られているので、今までに何回も歌ってきたのに、毎回ちょっと緊張しちゃうんですけどね(笑)。その生々しい感じも含めて、みなさんに伝わったんじゃないかな。

ーーあのパフォーマンスには心震えるものがあったと思いますよ。ここまでライブ映像について聞いてきましたが、こういう映像作品を見返すことはありますか?

ユーキ:ツアーが終わって、ちょっと落ち着いたタイミングで見たりしますね。メディアで取り上げていただく機会が多いのは東京でのライブですけど、個人的にもこの2つのツアーは関西公演も円盤化してほしいと思えるクオリティで実現できたと思っていたので。形に残せて嬉しいです。

タカシ:今回は永久保存版ですからね。

カイ:学生の方でも気軽に買えるお値段ですし。

ユーキ:最初に映像で見てもらって、いずれライブに来ていただけたらと。そのきっかけになればいいよね。

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