関ジャニ∞ 大倉忠義、スカパラ谷中敦と語った“メンバーとの別れ”の経験 ライブへの熱い思いも

 そして、東京スカパラダイスオーケストラの楽曲「メモリー・バンド」の歌詞〈君は楽しすぎて泣いた 泣き出した ぼくらには全部分かった〉の部分は「すばるくんを思い浮かべて書いた」という谷中。そんな制作秘話を知った上で「メモリー・バンド」を聴いた大倉は「もう、まさにですね。今回15周年ライブをやらせてもらってるんですけど、こういう気持ちでライブを作りました。いろんなことがあるけど、〈ぼくら人生のステージの上には いつだって全員で並んでいる〉っていう歌詞のとおり、僕ら15年(の間)に2人抜けてるんですけど、彼らはいたし、それは嘘を作りたくない。ファンは泣いてしまうかもしれないんですけど、僕らは8人でやってたときもあるし、7人でずっとやってきてたし、去年から6人になったけど、全員でステージに立ってた。今も立ってるように思うし」と思いを吐露。

 そんな大倉の言葉に「そうだね。俺らもそうだね。スカパラも、常にそう思ってる」と共鳴する谷中。熱気を帯びたスタジオに、CMへ入る合図のジングルが鳴ると、大倉が我に返ったかのように「なんか、アツい回ですね」と照れながら話す。そんなふうに茶化すのは、そこに大事な思いがあるときだ。谷中も、自分で「俺はバカな男で」と照れ隠しをしながらも、「(スカパラを)おじいちゃんになるまでずっと続けていくと思ってる」「一生友だちでいてねとか言っちゃう」とバンドやメンバーへの愛を惜しみなく語るのだった。

 「いろんなことがあって、乗り越えてきてるから。そういうヒミツの部分もお互いにあるし、外に出せないような我慢してきてる、飲み込んできてる事実もあるから。そういう共有も含めて、いつも、離れてても、お互い手をつないでる感があるのかな~? それがもしも音楽の部分で見えてるのだとしたら、そんなに夢のあることはないんで」とは、東京スカパラダイスオーケストラについて語った谷中の言葉だが、そのまま関ジャニ∞についてのコメントだとしても、我々は深く頷いてしまいそうだ。

 どんな形で旅立ったとしても、共に歩んだ過去は決してなくならないし、異なる未来を歩いていてもつながっている感覚がある。音楽で結ばれた絆というのは、実に不思議なものだ。そんなふうに彼らが「一生友だちでいる」というのなら、ファンも「一生応援しているね」と言いたくなるものだろう。そして、いつかおじいちゃんになった関ジャニ∞、東京スカパラダイスオーケストラ、高橋優、そして渋谷すばるが集まって、セッションをする日が来たとしたら……そんな夢を見させてくれることこそが、エンターテイナーの持つ希望の力なのかもしれない。

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