Jewelが明かす、J☆Dee’Zからの改名と前向きな変化 「世界に通用するものを作り続けていきたい」

Jewel、J☆Dee’Zからの改名語る

Jewelなりの歌や表現の追求

“J☆Dee'Z”結成10年の軌跡、そして“Jewel”への改名に込めた決意

ーー話を聞く限り、Jewelとしての活動を始めることで、自主的に「こう変えよう」「変わっていくんだ」という思いが強くなっていったんですね。そういう意味で改名は大きな後押しにもなったと。

ami:改名をすることにはもちろん不安もあったんですけど、考え方を変えれば「自分たちのやりたい形をイチから作れる」なと。だからこそ、「今のタイミングで自分たちがやりたい音楽、衣装、パフォーマンスを考えよう」と3人で話し合って、前向きに変化していけるようになったんだと思います。

ーーやりたいことを前に出していけるような環境になった、ということですが、そこには3人のどんなインプットが反映されているのか気になります。今の環境になったことで、新たに取り入れるものも変わってきたり?

Nono:歌の部分に関しては、気持ちを込めて全力で歌うことに加えて、感情の繊細な表現を意識して歌うようになりました。レコーディングのときにも色んなアーティストさんを研究したり。

ami:Jewelなりの歌を、どういう形で表現するかはすごく考えましたね。参考になる方の歌い方をスタッフさんと何回も見て、自分たちなりに解釈してみたり。

MOMOKA:曲選びもそうですね。以前はある程度まで絞り込んだ曲を聴かせてもらっていたんですが、今回はかなり手前の段階から参加しています。大事なタイミングだからこそ、今までで一番時間をかけてかなりたくさんの曲を実際に歌ってみるところまでやりました。

ーーそのうえでこの曲を選んだというのはすごいですね。

MOMOKA:今の自分たちの見せ方、やりたいことを絞っていった結果、必然的にこの曲になりました。

ami:中には英語詞の曲もあったよね。

MOMOKA:実際に英語でレコーディングもしたんですよ。

Nono:他のアーティストさんの曲を“Jewelっぽく歌ったらどうなるか”とカバーしてみたりもしました。

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ーー今年の4月、J☆Dee’Zとしてのツアーでジェシー・J、アリアナ・グランデ、ニッキー・ミナージュによる「Bang Bang」をカバーしていたり、思い返せば伏線のようなものはあった気がします。

Nono:自分たち自身も世界に通用するアーティストになりたいと改めて思うようになったので、海外アーティストの曲を聴いたり、歌い方を研究して取り入れていくことは意識しています。

ーーライブで「前へ」を披露しているのを見て、僕が連想したのは『Coachella 2019』でのBLACKPINKのパフォーマンスでした。三人はよりワールドワイドになっていくであろうJewelのこれからにおいて、やってみたいこと・立ってみたい舞台はありますか。

MOMOKA:一気にやりたいことの幅が広がった感じです。今回の挑戦で新たな発見がたくさんあって、やりたいことも色々と見つかりました。挑戦したい歌い方も曲も色々あります。

ami:ダンスしながら歌うという今までのスタイルは変えず、前よりもダンスのパーセンテージは上げていきたいと思っています。より洗練されたものを見せていきたいというか。

Nono:イヤモニが必要なくらいの会場に行きたいですね。踊りながらだとステージの中で聴こえる音が変わってくるところがあるので、早く会場の規模もどんどん上げていきたいです。

ーーワールドワイドというキーワードでいえば、カップリングの「アシタノアタシ」は、ダニー・ハザウェイ、エリック・クラプトンのバンドに参加していたベーシストのウィリー・ウィークス、ホイットニー・ヒューストンやシンディー・ローパー、ロイ・エアーズなどのバンドでキーボードを務めていたフィリップ・ウーがレコーディングに参加。ドラムは、MISIAやEXILEといった日本の著名アーティストのレコーディング/ライブへ参加するFUYUが担当しています。

Nono:レコーディングがすごく楽しかったです。直接立ち会うことはできなかったんですけど、映像を見て3人で「すごい!」って言い合ってました。ヘッドフォンから聴こえる音がすごくて。相乗効果で歌もいつもより引き上げられた気はします。

ーーそこにライブでバンマスを務める佐々木望さんがギターで参加もしているという。佐々木さんと河田総一郎さんによるSoulifeが手がけた「Jewel」も、今回「Jewel-next story-」という新たな形で生まれ変わりました。かなり大胆にアレンジされていますが、原曲をここまで変えることに恐怖はありませんでしたか?

ami:ありました! J☆Dee’Zとして最後に出したアルバムの曲だから、それを“変えずに変える”にはどうすればいいんだ、と考えて。

MOMOKA:行き過ぎて「これは『Jewel』じゃない」ってなっても困るし、かといって同じものなら意味がないですし。ラップパートを入れる、キーを変える、テンポを遅めるなど、色々変化をつけることで、今の形に行き着きました。

ーー“ぶっ壊し過ぎないようにぶっ壊す”という意味では、アンサーソングとしてリリースした「Re:100万回の「I love you」」での経験も活きているような。

ami:そうですね。あと、ラップは「今すぐに会いたい」でもやっていたので、そのあたりとも結びつけながらの進化を意識しましたし、色々な歌い方を試しながら録りました。

MOMOKA:表現したい方向性に合わせて歌い方を細かく調整して、私たちらしいものにしようというのを探っていくうちに、あまり重ねないほうがいいとか、そういう案が出てきました。

Nono:サビのハモリも無くなったもんね。

ーーこうして『前へ』は改名1発目の作品としてインパクトの大きいものになったわけですが、同じくらいの衝撃を次作以降に残せるか、というのも重要です。

ami:Jewelとしてさらにパフォーマンスを磨いて、世界に通用するようなものを作り続けていきたいですね。だから……次もお楽しみに!

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